「夢を力にー私の履歴書」


本田宗一郎 著 「夢を力にー私の履歴書」 読了。
★★★★★★☆☆☆☆


内容(「BOOK」データベースより)

自動車修理工から身を起こし、「世界のホンダ」を一代で築いた
日本のビジネスヒーロー、本田宗一郎。彼が自らの前半生を回顧した
私の履歴書」を中心に、人間的魅力に満ちたその生涯をたどる。
後半部には、彼が社内報等に寄せた文章をもとにまとめた
本田宗一郎語録」も収録。


昔高校だか、中学のころ本田宗一郎の「俺の考え」って本は
読んだことあったんだけど、全然内容覚えてない・・・。


んで、「夢を力に」ってタイトルに惹かれて改めて読んでみた。



自分が実際に社会に出て、8年も会社の中で働いて、読んでみて思うのは、
トヨタ、日産、GMと肩を並べるほどの自動車メーカーを、
世界中で売れる車を作っちゃう自動車メーカーを、
F1で優勝しちゃうような車を作っちゃう自動車メーカーを、
たった1代で作り上げるってやっぱり相当スゴイよコレ。


かなりロマンがあるよコレ。


戦後の高度成長期っつう背景があったとしても、
今これだけ成長するベンチャー企業はないんじゃないかなぁ。
(あんまM&Aとかじゃないし)



んで、本田宗一郎のすごさは、もちろん天才的なアイデアもあるけど、
やっぱり技術者としてとことん車を作るのが好きだ、っつうことだな。


文中に頻繁に出てくるけど、ほんと


「惚れて通えば千里も一里」


なんだね。


やっぱ人間好きな事をしなきゃいかんな、って思った。


好きでやってるヤツにはかなわねぇ。



あとすごかったのは徹底したポジティブ思考と、
「ひらめきっていうのは苦し紛れの発想」
なんつー考え方。


なるほどって思った。
あえて追い込まれる方は大変だけど・・・。



で、ホンダと並んでやっぱりスゴイ日本発のベンチャーっつうと
ソニーが挙げられるけど、


本田宗一郎藤澤武夫の関係が、
井深大盛田昭夫の関係に通じるのも面白い。


やっぱり天才的なアイデアマン(技術者)の影には
そのひらめきを現実にする超現実的な縁の下の力持ち(経営者)
がいるんだね。


本田宗一郎夢を力に―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫)

本田宗一郎夢を力に―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫)