「しゃべれどもしゃべれども」
佐藤 多佳子 著「しゃべれどもしゃべれども」読了。
★★★★☆☆☆☆☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
俺は今昔亭三つ葉。当年二十六。三度のメシより落語が好きで、
噺家になったはいいが、未だ前座よりちょい上の二ツ目。
自慢じゃないが、頑固でめっぽう気が短い。女の気持ちにゃとんと疎い。
そんな俺に、落語指南を頼む物好きが現われた。
だけどこれが困りもんばっかりで…胸がキュンとして、思わずグッときて、
むくむく元気が出てくる。読み終えたらあなたもいい人になってる率100%。
「黄色い目の魚」の人ね。
「黄色い目の魚」がスゴイよかったので読んでみた。
う〜ん・・・、どうなんでしょう。
amazonではかなりイイ評価なんだよね。
正直オレはいまいち。ヒサビサの★4つ。
この作品の気に食わない点はね、とにかく登場人物にリアリティがない。
(オレにとって、はね)
まず落語になじみがない上に、
ヒロイン的な役割の美女、関西から転校してきた小学生、
どもりグセのあるテニスのコーチ、元プロ野球選手。
全ての人がまぁ特徴あっていいキャラクターなんだろうけど、
「こんなヤツいねぇだろ。」
って感じがしちゃうんだよねぇ。
しかもそのソレゾレの問題を解決するために落語を習う、っつうくだり。
かなり納得いかない。
っつうわけで「黄色い目の魚」で味わえたような共感がなかった。
ただ中盤以降はそれでもそれなりに良くなって、
なかなかホロッと来るシーンも。
その辺はさすが。
ただやっぱり落語に興味がない人にはキビシイんじゃないかなぁ・・・
ぶっちゃけオススメはしないんだけど、
他の人がどう思うか知りたいので読んでみて(勝手)。
- 作者: 佐藤多佳子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2000/05/30
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 60回
- この商品を含むブログ (296件) を見る