「獣たちの庭園」


ジェフリー・ディーヴァー 著 「獣たちの庭園」読了。
★★★★★★☆☆☆☆


内容(「BOOK」データベースより)

1936年、オリンピック開催に沸くベルリン。アメリカ選手団に混じって、
ナチス高官暗殺の使命を帯びた一人の殺し屋がニューヨークから潜入するが、
現地工作員と落ち合う際に誤って人を殺し、警察に追われる身となる。
暗殺を果たし、無事に国外逃亡できるか…。
「どんでん返し職人」ディーヴァーが初めて挑んだ歴史サスペンス。


リンカーン・シリーズとは違って、主人公は殺し屋。
いろいろな陰謀に巻き込まれながら標的を狙い国外逃亡を図る。


この主人公を追う警察官がとにかく鋭くてしつこい。


そのヒラメキとか調査力はまさにリンカーン・ライムを彷彿とさせる。



確かに主人公のポールと警察官のコールの頭脳線は面白いし、
舞台となる大戦前のドイツの様子、初期のナチの様子なんかは興味深く、面白い。


ただ同時並行で見ていた24のジャックと比べると(比べるな、っつぅ話だけど・・・)
ポールの手際がいまいちで、しかも話全体がとにかく暗くて、
さらに武器とか道具が古すぎて、
その辺のところがマイナスポイントかな。


あと「どんでん返し職人」にしては、
「どんでん返し」が少ないかも・・・


やっぱりジェフリー・ディーヴァーリンカーン・ライム・シリーズがオススメ。


獣たちの庭園 (文春文庫)

獣たちの庭園 (文春文庫)