「送り火」


重松 清 著「送り火」読了。
★★★★★☆☆☆☆☆


内容(「BOOK」データベースより)

鉄道が街をつくり、街に人生が降り積もる。
黙々と走る通勤電車が運ぶものは、人々の喜びと哀しみ、そして…。
街と人が織りなす、不気味なのにあたたかな、著者初のアーバン・ホラー作品集。


Amazonの評価も高く、
重松節はあいかわらず。


なんともやさしい気持ちになれるお話達です。


短編集なんだけど、全ての話が
私鉄の、郊外と職場を結ぶ、
よくある通勤電車でつながっているところがミソ。


日常の中に生まれるファンタジーといった感じ。



ただやっぱりコレはちょっと人生に
疲れちゃった40代向けの本だと思う。


家庭を持ち、子供がいて、郊外に家を買い、
親の介護に疲れを覚え、満員電車に揺られ会社に通う、
そんな人が読んだら死ぬほど共感すると思う。


というわけでそこまで感情移入できなかったかな。


重松好きの人は読んでみる価値あるかも。


っつうか親にオススメ。