「真夜中の五分前 side-B」


本多 孝好 著「真夜中の五分前 side-B」読了。
★★★★★★☆☆☆☆☆☆


内容(「BOOK」データベースより)

「砂漠で毛布を売らないか」IT企業の社長・野毛さんに誘われるまま
会社を移った僕は、バイトと二人きりの職場で新しく働き始める。
仕事は、客入りの悪い飲食店を生まれ変わらせること。単なる偶然か
実力か、僕の仕事はすぐに軌道に乗り、業界では隠れた有名人となる。
ある日、本当に久しぶりに尾崎さんから電話が入った。もう二度と会
うまいと決めていたのに―。再会した尾崎さんは、「頼みがあるんだ」
と、信じられない話を切りだした。


もう結構前に読み終わっていて、
すでに内容忘れてきてる・・・(汗


side-Aの最後から2年が経ったところから物語は始まり、
そして主人公の周りでも大きな変化が次々と起きていく。


そこが単なる続編ではなく、side-Bとしている理由だと思うけど。


一貫して心理描写や台詞はすごく気が利いてて、
すごく面白く読めたんだけど


いかんせん設定はあまりに非現実的かなぁ、と思う。


受け取る人にもよると思うけど、
個人的にはいくら一卵性双生児とはいえ・・・


というのが最後までひっかかっちゃった。


あとストーリー自体は意外に薄い(笑)


まぁでもこの小説の魅力はそんなところではなく、
動き迷い続ける繊細な感情達と、
洒落た台詞。
それらにかもし出されるなんとも言えない空気感なのかな。


こんな空気感をたまには味わうのも悪くないと思った。



著者の他の本を読んでみようかな。

真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐B〉 (新潮文庫)

真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐B〉 (新潮文庫)