災害ドクター、世界を行く!
金田 正樹 著 「災害ドクター、世界を行く!」読了。
★★★★★★☆☆☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
アフガン内戦、湾岸戦争、メキシコ・インド大地震―日本における
「国際緊急援助隊」の第一号となった医師が、大災害に見舞われた
世界各地の人びとと向かい合い、その救助活動に尽力した十七年間の汗と涙の体験記。
そもそもこの人を知ったのは、尊敬するアルピニストの山野井泰史さんのWebで、
この人が山野井さん夫妻を治療したこと、そして
「感謝されない医者」
という本を出したことが書かれていたことがきっかけ。
自らもエベレスト登頂経験があり、
凍傷の治療(凍傷になった指等の切断)が多いことから
「感謝されない医者」
なのだという。
その金田さんの一作目がこの本。
金田さんは上記のような凍傷の名医であるとともに、
実は日本の国際救急救助隊の先駆者でもあったそうで、
この本はその17年間の災害緊急医療活動の経験が
余すところなく書かれている。
平和な日本に暮らしていると知ることのできない
世界の紛争地帯での市民の様子に驚き、
金田さんのとにかく被災地の人を助けたい、という熱い情熱、
私欲など全くないような人柄の素晴らしさに胸を打たれる。
そして本書を読むと、いかに日本政府の被災地への
国際医療活動への認識がいいかげんか、
対応のちぐはぐさがよくわかる。
まったく最近の貸金法や建築基準法を見ていても、
一体日本の政治家の仕事って何なのか
毎日ちゃんと仕事してるんだろうか、
早くガソリン税を下げろ。
なんて、ちょっと関係ないけど・・・
とにかく、
コレは読んでおくべき本でしょう。
- 作者: 金田正樹
- 出版社/メーカー: 東京新聞出版局
- 発売日: 2002/06
- メディア: 単行本
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