過程が大事だから。
ふと気がつくとサッカーが始まる時間になっていて、
でも、ふと見回すとうじゃうじゃ人がたくさんいる。
みんなイカメシイ顔でパソコンに向かい、
電話にどなり、
仕事している。(いや、オレも・・・。いや、ほんと。)
第一四半期エンドなのでね。
まぁしかし2時間くらいチラチラサッカー見る余裕はあるんだけど。
あるんだけどね。
オレのオフィスはぶちぶきフロアの真ん中ら辺で、
で、フロアの端っこにでっかいテレビがあんの。
そのテレビのね、「電源権」および「チャンネル権」はね、
そのテレビの前に陣取るチームが握ってるわけ。
そんでね、前の予選の時は、
そこのチームにサッカーファンが多くてね。
もうサッカー始まると、
部長みずからすかさずテレビ付けてくれて、
仕事そっちのけで観戦しちゃうの。
そうするとね、
オレなんか、
トイレ行くフリしてそっちの方通ってね、
ふとテレビに注目して立ち止まり、
さりげなくソバにあった椅子を引き寄せ、
あんま話したこともないそこら辺のチームのヒトビトと
気づくと手を叩きあったりして、
それはもう、地獄に仏にあったみたいな、
ちょっとしたシアワセを味わっていたの。
「あー、この会社も捨てたモンじゃねぇな。」
なんてね。
それがね、
今年その位置に陣取るのは、
女性が過半数をしめる超キマジメグループでね。
まぁ普段から終電で帰る人はほとんどいないくらい
働くことがダイスキなヒトビトなんだけども、
恐らく、誰も今日W杯予選が行われてることさえ知らないの。
そのヒトビトの中のね、中心にある、そのテレビのね、
電源をおもむろに付けて、サッカーを見始める、という
その行為がもうたまらなく難しく、
この、オレらフロア中央近辺のヒトビトは、
パーティションの上に目だけチラチラと泳がせ、
「お前テレビ付けてこい。」
「いや、お前行ってこい。」
視線をバチバチ戦わせているの。
完全なアウェイ。
まぁこうなったらね、
ネットで結果だけ見ちゃうのもツマラナイので、
とにかく何も見ない、何も聞かないようにしてまっすぐ家に帰り、
そして家でビデオで観戦。
ひとり時間差。
あー来年は、
来年こそは、
テレビのソバの席に行けますように。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050330-00000034-san-soci
グリコ・森永事件、捜査員が勇退。
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なんだか横山秀夫の小説のようなシブいニュース。