きっとはまっちゃいけない。

gougejp2005-10-06

ヤバイ。


気づいたらケーブルでやってたROCK IN JAPANの初日の放送も
話題のテレビドラマ「LOST」の第一回放送も
終わってた・・・。


っつうかケーブルTVの番組表、もっと見やすくなんないのかね・・・。


「Yahoo!テレビ」に載っけてくれりゃいいのにな。



山野井 泰史 著 「垂直の記憶ー岩と雪の7章」 読了。
★★★★★★★★☆☆


出版社/著者からの内容紹介

002年秋、山野井泰史は、ヒマラヤの難峰ギャチュン・カンに単独登頂後、
下降中嵐につかまり、妻・妙子とともに決死の脱出を試みて奇跡的に生還した。
この衝撃的な生還を機に、自らのクライミングの半生を振り返り、
難ルートから挑んだ高峰への思いを綴る。すさまじい登攀への思いと
「日常」の生活も著わした、氏の再起への物語でもある。


こないだの「ソロ」は第三者が書いた山野井 泰史だけども、
この「垂直の記憶」は本人が今までのヒマラヤ登山を振り返って書いた話。


K2登頂や、例のギャチュン・カンの話は「ソロ」にはなかったし、
本人の視点なので、
山に取り付く時にどれだけ怖いのか、
その恐怖をどうやって抑え込むのか、
山登り(というより垂直(たまに垂直以上)の岩、雪、氷の壁登り)がどれだけ過酷か、
壁の途中、吹雪の中ビバークする(マイナス40度とか!!)のがどういう状況なのか、
臨場感をもって伝わってくる。


ぶっちゃけ、読んでて震えるほど怖い。


絶対、オレは8000mの山なんて登りたくない、と思った。


そして何よりも、最後のギャチュン・カンの事故の様子は壮絶。
マジでスゴイ。


生きて帰ってきたのはホントに奇跡だ、と言いたいけど、
それを奇跡なんて呼ぶのはきっとあまりに失礼だ。
山野井さんが言うように、今までの全てのクライミングで積み重ねた
経験・技術、そして自分自身の力を限界まで出し切った結果だと思う。


まじでギリギリ。


そしてそれだけの事故にあって、手足の指を失って、
それでも今もなお年々より高度な山へ壁へ挑戦を続けている、
山野井さん、そして奥さんの妙子さんの強さに、
正直読み終えて数分間身じろぎもせずただ呆然とした。


っつうかどんだけ山(岩)登りが好きなんだ・・・。



しかしこの奥さんもハンパじゃないな。
この二人はもう、好きだから結婚したとか、そういうレベルじゃない。
まさに「パートナー」。


しかしこのスポーツ(?)、あまりに過酷すぎるね・・・。


なんか最終的にこういう世界が待ってるのかと思うと、
始めるのすら怖い。

垂直の記憶―岩と雪の7章

垂直の記憶―岩と雪の7章