「すべては一杯のコーヒーから」


松田公太 著 「すべては一杯のコーヒーから」読了。
★★★★★★★★☆☆


やっと文庫になってくれた。
スゴイさわやかに熱い本。
なんか自分でもびっくりするくらい感動した。


昨日読んだ本田宗一郎とは、知名度とか、成し遂げた事業のデカさとか、
その辺では全然比べようもないけど、
ぶっちゃけこっちの方が感動したかも。


きっとタリーズを創業したのも27歳とわりと自分に近くて、
しかも料理人とか、コーヒー系の仕事からではなくて、普通の銀行員から。
(普通かどうかは微妙だけど)
そして何より、本人が言っているように話の鮮度が高い。
それだけ共感できる部分も多いからかな。


そして何より、まぁ一応筆者の成功物語なのに
文章に全く偉ぶったところがなく、
話を作ろうというところもなく、
いわゆる起業家起業家していない。
すごく正直で好感が持てる。
それが「さわやかで熱い」所以。



驚いたエピソードとして、
タリーズ日本一号店を開店するのに必要だった資金についての部分。


7,000万っつう金額も驚きだけど
(コーヒーショップで7,000万って高い気が・・・)
すべて自分の借金でまかなったっつうのもすごい。
当然本国のタリーズが全額出資とかかと思ってた。


そして、借用書に印鑑を押す前に近所のコンビニを回り、
バイトの募集状況と時給を調べ、
「一日15時間働けば30年で返せることを確認した。」


この覚悟っつうか思い切り。


もうね、この本の140ページは切り取って壁に貼っとくべきだな。
(貼らないけど)



前回の本田宗一郎もそうだけど、
ほんっと「情熱」に勝る能力はないね。



この本を読んだらもうスタバには入れない、ハズ。



・・・無理か。
そんなにタリーズたくさんねーか・・・。


すべては一杯のコーヒーから (新潮文庫)

すべては一杯のコーヒーから (新潮文庫)