「ヒートアイランド」


垣根 涼介 著 「ヒートアイランド」 読了。
★★★★★★★★☆☆


内容(「BOOK」データベースより)

渋谷でファイトパーティーを開き、トップにのし上がったストリートギャング雅。
頭のアキとカオルは、仲間が持ち帰った大金を見て驚愕する。
それはヤクザが経営する非合法カジノから、裏金強奪のプロフェッショナル
の男たちが強奪した金だった。少年たちと強奪犯との息詰まる攻防を描いた
傑作ミステリー。


いやぁ〜。


コレ最高に面白かった!


買った日の帰りの電車で読んで、寝る前にちょっと読もうと思ったら
止められずに最後までイッキ読み。


ストーリーとか、舞台背景とか、登場してくる人々の設定とか、
その辺のところは結構よくある話なんだよね。



でもこの本を読んでて思い知らされたのは、
もうとにかく作家の力ね。


結局のところ設定とかストーリーとかは
あくまで料理でいうところの食材であって、
それを料理するコックによってここまで面白くなるのか、っつう
そのコックの力を純粋に感じた。



ストーリーの展開のスピード、プロット、
背景の書き込み、登場人物のキャラクター、
すべてが丁寧に書き込まれてて、
鮮明に自分の頭の中にイメージが浮かんで、
濃い〜い映画のようだった。



本の背表紙の「あらすじ」だけでは
面白い本かどうかほんとに判断できないなー、って思い知らされました。



あ、でも内容的に完全に男向け。
(車とかバイクとかにウルサメ)