「川の名前」


川端 裕人 「川の名前」読了。
★★★★★☆☆☆☆☆


内容(「BOOK」データベースより)

菊野脩、亀丸拓哉、河邑浩童の、小学五年生三人は、
自分たちが住む地域を流れる川を、夏休みの自由研究の課題に選んだ。
そこにはそれまでの三人にとって思いもよらなかった数々の驚くべき発見が隠されていたのである。
ここに、少年たちの川をめぐる冒険が始まった。夏休みの少年たちの行動をとおして、
川という身近な自然のすばらしさ、そして人間とのかかわりの大切さを生き生きと描いた
感動の傑作長篇。


夏になるとどうしてもこの手の話が読みたくなっちゃうのな。


少年時代のとある夏休みの話なんだけど、
この著者の「夏のロケット」が気になってたのと、
今回の「川の名前」というタイトルに惹かれて手に取った。


テーマもストーリーもいいし、登場人物のキャラクター設定とかもいいし、
読後感もサワヤカで、まぁこんな季節、読む本がない時に読むにはとてもいいんだけど、



ナニカが足りない。



たぶん、「大人が想像で描いた子供の世界」っていう感じがすごく匂うからなんだな。


例えば登場人物のセリフが、ヘンに子供っぽかったり、妙なとこだけ合理的だったり、
その年代、そのお年頃の子供のリアリティがないの。


そりゃぁ大人が書いてんだから当たり前なんだけど、
やっぱりそれじゃ物語にどっぷり入っていけないんだよね。



子供がコレ読んだらどんな感想を持つか素直に聞いてみたい。



っつうわけで5ポインッ!(内P風)



川の名前 (ハヤカワ文庫JA)

川の名前 (ハヤカワ文庫JA)