「私家版 青春デンデケデケデケ」

gougejp2007-02-07



芦腹すなお 著 「私家版 青春デンデケデケデケ」 読了
★★★★★★★☆☆☆


内容(「BOOK」データベースより)

デンデケデケデケ~。1965年、3月28日。高校進学をひかえた15歳の春休み。
ラジオから流れてきたベンチャーズの「Pipeline」。
その電気ギターのトレモログリッサンド奏法のフレーズに、“ちっくん”は、
昼下がりのうたた寝から目覚め、ロックに目覚めた。
「やーっぱりロックでなけらいかん!」四国の田舎町の高校生たちがくりひろげる抱腹絶倒、
ロックと友情と、あわい恋の物語。直木賞受賞の永遠の青春小説、
800枚の完全オリジナル版が待望の文庫化。


昔から映画通の友達が、大林監督の「青春デンデケデケデケ」は超面白いから観ろ、
とずっと勧めてくれていたんだけど、観るタイミングがないまま何年も経っちゃった。


なかなかTSUTAYAの邦画コーナーって行かなくて・・・すまん。



で、先日たまたま本屋でこの文庫が書店員のイチオシとなっていて、
とりあえず本で読んでみよう、と手に取った。



読んでみたらコレがほんとにおもしろい。
今のところ今年一!(まだ2月だけど)


なんつっても讃岐弁が最高。


きっと舞台が東京だったら、
こんなに汗クサイ、それでいてさわやかで、純朴でみずみずしい


「青春ソノモノ」


は描けなかったんじゃないかと思う。


ほんと物語の舞台設定って大事、って最近思う。


っつうことは、やっぱりリアルでも住む場所育った場所って大事、なんだろうなきっと。



話を本に戻す。


で、各章のタイトルが全部ロックの名曲の曲名なんだけど、
その讃岐弁の訳もセンス抜群。
完全にロックがこのバンドの物になってる。


そしてちっくんを初めとする愛すべき登場人物達。
それぞれの個性がホントすばらしい。


絶対もういちど高校生に戻りたくなること必至です。



先の友達曰く、
「映画版はキャスティングが完璧。」


とのことだったので、ぜひ映画も観てみようと思う。


間違いなくオススメ。


私家版 青春デンデケデケデケ (角川文庫)

私家版 青春デンデケデケデケ (角川文庫)