「真夜中の五分前 side-A」
本多 孝好 著 「真夜中の五分前 side-A」読了。
★★★★★★☆☆☆☆
6年前に恋人を失った主人公と、
一卵性双生児の妹の存在に悩む彼女の
なんとも静かで繊細な恋愛を描いたオハナシ。
いまのところ。
今まで本多 孝好の小説は、
なんだか表紙がすっきりキレイすぎて、
タイトルも狙いすぎのような気がして、
ちょっと敬遠していた。
でも今回友人に借りて読んだところ、
なかなかよい感じ。
何が良いかというとやっぱりその台詞まわしだろうか。
主人公の、クールで理屈っぽく(w)、淡々として、
非常に正確な表現・定義を使う台詞や、
会話のテンポ、ちょっとおおげさなところ
なんかが、なんだか舞台っぽくて良い。
あ、コレって定義するとこういうことだよな、
うまいこと言うな、
みたいな台詞がたくさん。
それでいて話そのものは非常に感情豊かな繊細な
話だったりするので、この世界にひきこまれます。
side-Aはside-Aでわりときっちり一つのフェーズが終わるので、
これからのside-Bの展開に期待。
なかなかオススメ。
真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐A〉 (新潮文庫)
- 作者: 本多孝好
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/06/28
- メディア: 文庫
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