夜のピクニック。
週末に映画版「夜のピクニック」を見た。
ものすごく恩田陸の原作を気に入っていただけに、
かなり不安だったんだけど。
正直コレかなり良かった。
キャスト的には主人公貴子を演じた多部未華子がとにかく良い。
他のキャストと比べると原作のイメージにぴったりだし、
演技もすんばらしい。
よくこんなぴったりな子見つけてきたなぁって感じ。
あと美和子と西脇もまぁまぁ近い。
許せる範囲。
残念ながら他はちょっとイメージと違った。
この映画の中でもそうだけど、
原作での忍の台詞はすごく重要で、泣けて、せつない。
俺の中では忍の存在がかなり物語を盛り上げるんだよね。
なのでその辺のキャスティングはもうちょっと完璧にしてほしかったかも。
見終わった時には好きになってたけどw
まぁキャスト的には多少の文句もあるけれど、
でもとにかくこの歩行祭の雰囲気とか、
歩いていく風景とか、
空気感とか、
もうそういったところが完全に原作のイメージとピッタリで、
それだけで嬉しくなっちゃったな。
終わっちゃう夏とか若さとかセイシュンとか、
そういった一瞬の輝きに対しての
いとしさとか懐かしさとかせつなさっつうの?
よくわかんないけどきっと一言で言ってしまえば
「ノスタルジー」。
そんな感じがたくさん詰め込まれてます。
見終わってなんだかいきなり中一の時に読んだ、
「僕らの七日間戦争」(宗田理)
とかまた読みたくなった。
っつうかやりたい。
ナイトピクニック。
一説によると映画化にあたり、細かい人物描写は全部
別途DVD化されている「ピクニックの準備」に委ねてるそうなので、
ぜひそっちも見てみようと思う。
しかし映画を見てあらためて、
この原作は素晴らしい話だったと思い出した。
まだ読んでない人は
ぜひ夏が終わる前に読んでほしい。
(参考)「夜のピクニック」読んだ時の日記↓
http://d.hatena.ne.jp/gougejp/20060914