[Book}「フェルマーの最終定理」


サイモン・シン 著 「フェルマーの最終定理」読了。
★★★★★★★☆☆☆


内容(「BOOK」データベースより)

17世紀、ひとりの数学者が謎に満ちた言葉を残した。
「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、
余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」
以後、あまりにも有名になったこの数学界最大の超難問
フェルマーの最終定理」への挑戦が始まったが―。
天才数学者ワイルズの完全証明に至る波乱のドラマを軸に、
3世紀に及ぶ数学者たちの苦闘を描く、感動の数学ノンフィクション。


数学なんてもうホントに苦手で、
ぶっちゃけ中学の時には数学だけ偏差値が突出して低く、
受験が数学だけだったら


「小学校も受からない」


といわれてた。



でもあまりに評判がいいので購入。



恥ずかしながら読む前は、
フェルマーの最終定理どころかピュタゴラスの定理さえ
何のことだかよくわかんなかったけど、


いろいろな定理とか理論が分かりやすく説明されてる上に、
生活の中での数学、
パズルのような数学の話、
にどんどん引き込まれる。


この、それぞれ細かいところまで深入りせずに、
難しいことを楽しく読ませるハショり方のバランスがほんとに秀逸。



そして何よりも300年にも及ぶ天才数学者達対フェルマーの戦いは
数学なのに、ものすごくドラマティックで面白い。


個性溢れる天才達の数学にかける静かだけど熱い想い、
人生に、とにかくコーフンする。



でもやっぱりスゴイのは主役のワイルズ


幼い頃見た数式を解くという夢の実現のため
何十年にもわたって自分の頭脳を磨き続け、
何百年にもわたって天才達が築き上げた高等数学を使って、
フェルマーの挑戦に勝つくだりは


鳥肌モンです。



この数学史上最大の問題の解決に、
日本人の数学者が超重要な役割を担っていることも
物語を盛り上げる。



数学がキライで、苦手な人ほど目からウロコ。
きっと数学がちょっと好きになるハズ。


オススメ。


フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)