DUST TO GLORY

gougejp2007-12-21




こないだTSUTAYA
半額セールだったので
かねてから見たかった
ドキュメンタリー



「ダスト・トゥ・グローリー」


を見た。



この映画は世界で最も過酷といわれるオフロードレース、
「バハ1000」を追っかけたものなんだけど、
まずこのレースがスゴイ。


文字通りバハ・カリフォルニア半島を1600km突っ走るんだけど、
時間制限は32時間。早い選手は16時間くらいで走りきってしまう。


プロトラック、フォルクスワーゲン(ビートル)、バギー、二輪のクラスがあって、


なんと一番早いのは二輪。



パリ・ダカとか見てても、二輪はあまりに過酷で、
二輪で出るヤツはどう考えても頭がオカシイかマゾなんだと思ってたけど、


やっぱりオフロードは二輪の方が早いんだね。


もうものすごい悪路、しかもわりとコースも自由で、
昼間でさえ車がバッカンバッカンぶっ壊れるようなコースを
夜真っ暗な中二輪で爆走する映像とか、


かなりシビれる。


思わずテレビの前で


「ウホォ〜ッ」


とか言っちゃう。



プロトラックは800馬力、数千万円かかったモンスターマシンだけど、
そんなマシンとちっこい空冷のフォルクスワーゲンが一緒に走っちゃうのもすごいし、


なによりもコースが公道で、
途中で
スピード違反で警察に取り締まられちゃったりする
のがまたスゴイ。


あげく賞金はわずか4000ドル。


ようはもうお祭りなの。
超過酷で長〜いお祭り。


親子で代々出てる「バハ1000エリート」ファミリーがいたり、
女性だけのチームがあったり、
ひたすら優勝を目指す人がいたり、


それぞれがそれぞれの目標をもって
楽しんでいる。


で、さらにこの映画、


なんと監督が俺の大好きなサーフ・ムービー、
ステップ・イントゥ・リキッド
のディナ・ブラウン。


伝説的なサーフ・ムービー
「エンドレス・サマー」
ブルース・ブラウンの息子ね。


普通こういうドキュメントはダラついちゃうのに
まったくそんなダラけたところはないし、


それぞれがそれぞれのやり方でそのスポーツを愛する、
というのが共通のテーマで、


その辺が最高。


映像もさすがです。



んで、


極めつけは
通常何人かのライダーで走るこのバハ1000を
一人きりで走ろうと挑戦するマウス(ってヤツ)。


こんな過酷なレースを、20時間以上も、
たった一人で、バイクで、ほぼ立ち乗りで
走りきろうっつう根性がスゲェ。


途中ではもはや同じセリフばかり繰り返して、
目もうつろ、
本気でヤバい状態になってるし・・・



いや、とにかく


男だったら見るべし。