真山 仁 著 「ハゲタカ2(上)(下)」。

真山 仁 著 「ハゲタカ2(上)(下)」読了。
★★★★★★☆☆☆☆


出版社/著者からの内容紹介

「いつか日本を買収(バイアウト)するーー」。
1年の海外放浪を経て、帰国した鷲津政彦(わしづまさひこ)が、
まず標的(ターゲツト)に定めたのは、繊維業界の老舗(しにせ)「鈴紡」。
一方、鈴紡は元銀行員の芝野健夫(しばのたけお)を招聘(しょうへい)し
買収防衛を図る。その裏に、かつての芝野の上司で、UTB銀行頭取、飯島の思惑があった。
激烈な買収戦争で最後に笑うのは?


ようやく義兄からもらった「2」を読んだ。


2は1よりもモデル企業はちょっとわかりにくかったけど、
おそらくカネボウ花王の話と、三洋電機、キャノンの話がモデルかなぁ、と思われる。


わかりにくいというのは、
たぶん1に比べるとかなりフィクション的要素が増えて、
リアリティが削られてるから。


でもその分小説としての面白さに比重を置いていて、
人間ドラマ的な部分は1よりも丁寧に書きこまれ、
M&Aの攻防戦も現実よりもダイナミックかつスピーディーに描かれていて、
コーフンしながらイッキに読まされてしまった。


話のスケールもでかい。


っつうかもはや鷲津のスゴサがありえないことになっているw



個人的には実際に起きていた動きが学べるノンフィクションよりの方が
うれしいので、ぜひそういう方向の続編を期待したい。


ハゲタカ2(上) (講談社文庫)

ハゲタカ2(上) (講談社文庫)