「誇りと復讐」(上)(下)


ジェフリー・アーチャー 著 「誇りと復讐」(上)(下)読了。
★★★★★★★★★☆


内容(「BOOK」データベースより)

自動車修理工ダニーのプロポーズは成功した。相手は幼馴染みで雇い主の娘ベス。
これで運命が大きく変わるはずだった。しかしお祝いに出かけたパブで、
ダニーは殺人事件に巻き込まれる。被害者は一緒にいたベスの兄で親友のバーニー。
ダニーは犯人として逮捕されてしまう―運命は変わった、全く違う方向に。
読者を翻弄するストーリー展開と息を呑むサスペンス、作者会心の復讐劇。


ジェフリー・アーチャー


好きな作家は?と聞かれたら、
真っ先に名前を挙げる一人。


こういう物語を書ける人こそ、「ストーリー・テラー」と呼ばれるにふさわしい。


ヒサビサに読まされた。
ページをめくる手が止まらなかった。
上下巻一気に4時間で読んだ。


ホントにおもしろかった・・・。



読んだ時間は4時間だけど、
その中に凝縮した何年間もの時間があって、
まるで「24」を一気に全巻観たような、


それくらい濃密な時間を過ごした気がする。



大学時代にエリック・シーガルに出会い、
叙事詩的な小説がすごく好きになって
ジェフリー・アーチャーにたどり着いたけど、


電車でも喫茶店でもベッドの上でも
小さな文庫本を開いた瞬間にこの壮大な物語の流れに入り込める、


そんな「本」というものの素晴らしさを再認識させる本でした。


やっぱりこういう本に出合えるから、
時間がなくても小説を買うのをやめられない・・・


面白い話と正義を愛する人はぜし。


ナニゲにあとがきのアーチャーの壮絶な生涯にびっくり。


誇りと復讐〈上〉 (新潮文庫)

誇りと復讐〈上〉 (新潮文庫)



その他、先週から今週にかけては読書ウィークで、たくさん読みました。
こんな感じ。


ジェフリー・ディーヴァー 著 「静寂の叫び」(上)(下)
★★★★★★★★☆☆

静寂の叫び〈上〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

静寂の叫び〈上〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)


ジェフリー・アーチャーと並んで好きな作家。
この人もまさにストーリー・テラー。
読み終わるのがもったいない。


西澤 保彦 著 「7回死んだ男」
★★★★★★☆☆☆☆

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

イニシエーション・ラブ (文春文庫)


なかなか面白い!
なんだか小話(コバナシ)みたいな面白さ。
ミステリー、謎解きが好きな人は必読。


乾 くるみ 著 「イニシエーション・ラブ
★★★★★★☆☆☆☆

七回死んだ男 (講談社文庫)

七回死んだ男 (講談社文庫)


いまさらだけど。


一時期かなり話題になって、解説サイトとかもあるようす。
確かに良く考えられててすごく面白い小説。
だけど、コレ系なら貫井徳朗の「慟哭」を推しちゃうかも・・・


でも1時間ちょっとで読めるので、1度は読んで損はないと思う。


これだけ?って思っても以外に細かい作り込みがあったりして。


奥田 英朗 著 「ガール」
★★★★★★★★☆☆

ガール (講談社文庫)

ガール (講談社文庫)


俺の中で「東京物語」に次ぐ奥田英朗のヒットだなコレ。
個人的にかなり好き。


男なのにコレを描けたってところがすごすぎてちょっと気持ち悪いくらい。


読んだ女性の感想をぜひ聞いてみたい。
30〜30代後半くらいの女性にはカンペキにヒットするはず。


たとえ感想が良かれ悪かれ、読んでみて何も思わないってことはない。


ハズ。



ぜひ読んだら連絡ください30代の女子。
飲みに行ってカタりましょう!