海と山のはなし。

昨日ね、「素敵な宇宙船地球号」でも、「世界遺産」でも、
たまたま結果として似たような話をしていたの。

覚えておきたい。いっつも忘れちゃうから。

素敵な宇宙船地球号」は、対馬の話。対馬ってあの長崎の方の島ね。
対馬の自然が壊れていて、ツシマヤマネコが激減してるんだとか。

原因はツシマヤマネコのエサとなる野ネズミの激減なのね。
んで、野ネズミがなんで減ったかっつうと、ドングリの激減なのね。
んで、ドングリがなんで減ったかっつうと、森の木が減ったからなのね。
んで、森の木がなんで減ったかっつうと、人が切っちゃったからなんだね。

でね、一方でね、海でも全然魚が捕れないの。
魚のえさになるプランクトンがいないの。ほんで、プランクトンがいないのは、
海草がなくなっちゃったからなのね。これ「磯焼け」っていうの。
なんで磯焼けしちゃうかっていうと、山から海に流れ込む水に栄養分が
あまりなくなっちゃったの。
本来山に溜まった水が、山の土の栄養分を含んで、海に流れるの。
結局ね、やっぱり森の木が減ったことが原因なの。
もうね、漁師さんも出稼ぎナシでは食っていけない状態なの。

人が森を殺して、結果海も死んじゃって、
人も生きていけなくなっちゃいそうなの。

島という、山も海も里もある、世界の自然環境の縮図のような中にいるからこそ、
すべての原因と結果が完結しててわかりやすいの。
そして山人(林業)、海人(漁業)、里人(農業)
みんなが自然の恵みで生活してるから、自然が危機だとみんな危機なの。

だからね、みんな気づいたの。

森を育てることが、ツシマヤマネコを山に戻し、海をきれいにし、魚を戻し、
そしてみんなが幸せになるの。

番組の最後はね、山人だけでなく、海人も里人も協力して、
ドングリから森を育て始めるところで終わるの。
ドングリが木になるなんて、すげぇ先なの。きっと200年くらい先なの。
でもきっと、そういう努力すれば、少しずつでもよくなってくんじゃないか
と思った。
じゃないと救いがねぇな、って思った。

世界遺産」はアメリカのレッドウッド国立公園。
樹齢2000年を超えるセコイヤの巨木の森。
セコイヤはもう世界でここにしか生えてないらしい。
セコイヤは大きい物で110mを超える。超デカイ。
一本で20軒の家が建つとか。1本でですヨ。

でもそのために「金の成る木」としてゴールドラッシュの頃に
大伐採されちゃったの。
今でも国立公園にはところどころ伐採の後がひどく醜く残っている。

ここでも人が木ぃ切っちゃったわけなの。

人間はね、地球上の生命40億年の歴史をりんごに例えると、
ほんとに表の、あの赤い皮1枚くらいなの。
皮1枚くらいの間に、40億年かけてじっくり作られた自然をぶち壊しまくってるの。
氷河期よりコワイと思う。

でもここは国立公園に指定されたおかげで、伐採は止まり、海にはすごく豊かな水が流れ込むの。
だからその周辺は生物がすごく豊富でアザラシとかペリカンがたくさん集まるの。

でも伐採の後を元に戻すのはほんとに大変だ。
新しくセコイアが生えても2000年って。

これだけ科学が進んでるんだから、伐採された森をスバヤク元に戻す技術、
汚れた海をテバヤクきれいにする技術があるといいんだけど。

俺は今まで結構、山は山、海は海だと思ってた。
でも山が海を育てるのね。やっぱり山と海はつながってるのだ。
山のために、もっと何かしなきゃいけない、と思った。

俺ができることってなんだ。

あのね、小便は肥料になる。
俺はけっこうキャンプに行くと、トイレが遠いので、近くの木の根本で立ちションしちゃうの。
っつうか酔っぱらってトイレまで歩けないの。
今までちょっとそれを引け目に感じてた。
人に見つかるとちょっとイケナイことしてる感があった。

でも実はそれ良いことじゃないの。

だから今後もそれ続けることにした。

だからみんなもそうしなさい。

みんなもっと野グソ立ちションをするんだ。
会社に来てても、表に出て、野グソ立ちションをしよう。
きっと会社の周りに木が生え、豊かな森になる。

ハズ。

ハズカしくなんかねぇゾ。
エコロジーだ。

とか書いてたら、野グソ立ちションは肥料にならないらしい。
肥溜め作らないとだめだって。
明日総務に肥溜め作ってくれるか聞いてみよう。