日記、はてなにしました。

gougejp2004-09-24

昨日「ロード・オブ・ダ・リング −王の帰還−」を見た。

なげぇ・・・。

3時間20分もあるじゃないか。
あやうく一日が終わるところでした。


はっきりいってね、「ロード・オブ・ザ・リング」、なめてたの。

「あー、アレ? コドモなら喜びそうだよね。」

「あー、なんかネバーエンディング・ストーリーみたいじゃね?」

なんてコト言っちゃっててね、
まぁ「旅の仲間」も「二つの塔」もいま一つだったけど、SFXと音はスゴイし、
せっかく2つみたから最後までみるか、みたいなね、ナゲヤリな感じで見始めたの。



_| ̄|○ モウシワケナイ。


号泣しました。

涙がとまりませんでした。

「負けた。」って思いました。


この「王の帰還」はいいヨ。
なんか3部作の中で最後にようやくアカデミー最優秀作品賞とれたっつうのも納得。

あ、プレステ用のゲーム出てる!

買っちゃうかも。


ジョン クラカワー 著 「空へ −エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか」 読了。

1996年、日本人の難波康子さんがエヴェレスト登頂直後に遭難した、という事故があった。
そのときは全部で12人もの死者が出たんだけど、その時の登山隊に参加し、生還した作者が
綴った悲劇の真相。世界的ベストセラー。

ひさびさのノンフィクション。
いやぁ事実は小説よりも奇なり。
最高にオモシロカッタ。

あ、オモシロカッタなんて言っちゃ不謹慎デス。

タブンね、オレも含め、最近はエヴェレストって結構簡単に登れるんじゃないか、とか思ってるでしょ?


思ってない?


オレはね、野口健とか、去年の三浦雄一朗さんにしろ、最近は結構簡単に登っちゃうんだな、って思ってたの。
すでにエヴェレスト登山は冒険ではない、なんて。
素人でも今はお金かければ、シェルパとかが全部荷物運んでくれて、酸素ボンベとかもあって、
まぁ富士山とそんな変わんねぇだろ、みたいな。


ところがこの本読んだら、やっぱりエヴェレストはハンパではないね。
まじで南極とかより過酷じゃないかと思った。


標高8,000mを越える世界はまさに極限状態。


知らなかったけど、もう常に酸素ボンベから空気吸ってないと、低酸素によって
頭はぼーっとし、普段は考えられないようなミスをしたり、とにかく何もする気が
起きなくなってしまうらしい。


さらに気温は氷点下70度!
さらにつねにスゴイ強風。(時には風速40mとか!)
さらにろくな食べ物もなく。
そして頂上についた時(つけた人は)は
「もう疲労困憊で、何の感動もなかった。ただ早く帰りたいと思った。」
とかね・・・。

そしてこの登山隊への参加費は約700万〜800万円。

もうほんと意味わかんないよね。
登ろうとする人が。

やっぱり、それをやろうとする人が頭オカシイんじゃないか、って思えるくらいのことが
「冒険」だろうなぁ。


この本はね、
一級のディザスター・ムービーみたいなエンターテイメント性を持っていながら、
「エベレストを登る」ということがどういうことか、ハゲシク実感できる良書です。

超おすすめ。

タブンこの本読んだら、エベレスト登ろう、なんて思わなくなる。(オレ)

そして街中でpatagonia着てるのが、ちょっとだけハズカシクなる。(オレ)