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gougejp2004-10-06

ボブ・ウッドワード 著 「グリーンスパン」読了。


グリーンスパン、誰だか知ってる? ・・よね。常識だよね。


でもね、実はよくわかんなくない?
オレね、恥ずかしいけど告白するとね、
グリーンスパンつってもあんまよくわかんなかったの。
知ってたことと言えば、
FRBという組織の議長であること」
グリーンスパンの発言ひとつで世界の株価が影響を受けること。
=一言で世界経済に影響与えちゃうこと。」


=「スゴイエライ人」


くらい・・・。・・・・。


ちなみにオレ経済学部出てるのに・・・。ハズカシイッ!



で、先日本屋でたまたま目についてね、おそるおそる読んでみた。


グリーンスパンの生い立ちとか、どんなところがスゴイのか、
とかいうヒーローの伝記的な一面(「バカボンド?」)と、
そもそも経済とは?米国の経済政策とは?FRB設立の背景やら役割、
とかいう教科書的な一面を期待していたのね。


でも、本書の内容は、ほぼグリーンスパンが就任(87)してから行ってきた仕事を
淡々と、時系列に、そして詳細に追っている「記録」感が強いの。


よってもって あまり解説がない・・・。(゜Д゜;)



ただ、その中で、歴代大統領を含む政府要人との会話の内容だったり、
重要な決定がどのように行われたか、とか、当然盛り込まれてるの。


特にブラックマンデー(87)、日本のバブル崩壊(90)、タイの通貨危機(97)、
韓国バブル崩壊(98)、LTCMの破綻(98)、とかの時に、
FRBがどんな風に危機を回避したのか、っていうところは、
ショージキちょっとコーフンした。


いつも本を読んでてね、重要なとことか、覚えておきたいとこがあると
右上のスミッコ折っておくのね。あとで覚えようと思ってね。


今回、読み終わってみたら折り目が多すぎてね、
もはや読み返す気もおきません・・・。



なので、忘れないように書いておこう。
FRBは(The Federal Reserve Board)の略で、日本語では連邦準備(制度)理事会。
要は米国の中央銀行制度の最高意志決定機関(=ほぼ中央銀行そのもの)。
で、そこの議長がグリーンスパン。(78歳色白、性格:ガンコ)


FRBやってることは基本的に2つ。
公開市場操作によるFF市場金利誘導目標の設定と、公定歩合の決定。
ちなみに前者はFRBの7人の理事+5人の地区連銀総裁によるFOMC連邦公開市場委員会
によって決められるの。


FRBはこの2つの手段でもって、インフレを招くほど激しくもなく、
ものすごい不況にもならないように経済を安定的に成長させる手助けをしてるのね。


ようは日銀。でも影響力とかマスコミからの注目度とかはかなり違うね。
福井総裁が本や映画になるだろうか・・・?


なんだかこういうの読んでると、
「○○曲線」ってなんだっけ?とか、
財政赤字とインフレの相関ってどういうこと?」とか、
そもそも「双子の赤字ってなんだっけ?」
「日本ではどうなってんだっけ?」とか疑問がどんどん湧いてくるね。
習ったハズなのに。。


だんだんワケわかんなくなってきて、
最後は「アレ?ケイザイッテ何?」「オカネッテ何?」みたいな。
もはやパニック。


「あー、今まで読んだ物や見た物は全部忘れてしまったのか。」と。
「オレの人生ムダだったのか。」と。
「生きていることはもはやムダですか。」と。


若干死にたくなりました。以上。