ノスタルジー最高。

gougejp2004-10-15

スティーブン・キング 著 「スタンド・バイ・ミー」読了。


言わずとしれたあの「スタンド・バイ・ミー」。
誰だって映画は一度は観てるはず。
すごい好きです。
なんか常に頭の片隅にあるような映画。
でも小説は読んだことなかったの。


キングの本はずいぶん読んでいるけど、ホラーばっか。
っていうか、ホラーしかないし・・・。
「キャリー」とか「ミザリー」とか「IT」とか・・・。


でね、これだけ救いがなく、コワイ話ばっか書く人だから、
絶対「スタンド・バイ・ミー」も原作はホラーなんだと思ってたの。
映画だと思春期の少年達の旅と、その旅を通しての成長の回顧録だけども、
原作では、「死体を探しに行く」っていうところにもっと焦点が
当たっているような・・・。ね。


でも読んでみたらね、あまりに映画が原作に忠実でびっくりした。
いい意味で期待を裏切られた。


あの、映画で感じられた全編を通してのノスタルジー
古き良きアメリカの田舎の雰囲気が、小説でもすごく美しく描写されてた。


ほんと、うまく映像化したなー、ってのが正直な感想。
なんか小説を読んであの映画の良さを改めて再認識させられた感じ。


この文章をきれいに映画化したロブ・ライナーもすごいヤツけど、
あの映画に出てた4人の俳優はほんと天才だね。
本の中のそれぞれのキャラクターがカンペキにカブる。


特にクリス。(リバー・フェニックス
本の中でもやっぱり一番好きなキャラクターだけど、あの映画のクリスはヤバイよね。
この時もかっこいい少年だったけど、「インディ・ジョーンズ3」で
若い時のインディ役で出てきた時は、あまりのかっこよさにビビッた。
やっぱりなぁ、って感じ。


そして、話の中でも、クリスだけには死んでほしくなかったのに、
後に死んでしまうし(またその死に方が超せつない。)
、実際のリバー・フェニックスも若くして死んじゃったよね。


やっぱりクリスはリバー・フェニックスだ。


そういえば、バーン(デブのガキ)を演じたジェリー・オコンネルなんて
すっかりかっこよくなっちゃって、ちらほらいろんな映画に出てたね。


チンピラ役で若い頃のキーファー・サザーランドが出てるのも見逃せない。
(この人もかなり好きな俳優)



この映画(小説)で一番好きなシーンは、
クリスがゴーディに
「お前の親ができないならオレがお前の才能を守る。」ってところ。
それから、
「オレ達はお前の足を引っ張るから、進学コースへ行って、
そっちの連中とつきあえ。」
ってとこ。


なんか「グッド・ウィル・ハンティング」にもこういうとこあるよね。
泣ける。


男はみんなこの映画、好きなんじゃないかな。
なんか男だけでキャンプしたり、アメリカで森の中の線路なんか見つけると、
かならず、


スタンド・バイ・ミーっぽくね?」


って誰かが言う。



最高。



DVD買おっと。