チンゲじゃねぇゾ。(くれぐれも)
えー。
昔ね、全日空のパイロットを受けていた時に、
3次試験くらいまではあんまパイロットになろう、
なんて気はなかったんだけど、
一緒に受けていたパイロットの息子のヤツに、
「パイロットになると、毎日ハイヤー通勤だゾ!」
と言われて、一気にモチベーションがあがったもんですた。
「おー、オレもタクシーで通勤してぇ」つって。
モチベーションあがったとたんに落ちたけど・・・。
で、
11月に入ってからほぼ毎日帰りはタクシー。
・・・オレ電車がイイ。
湯本 香樹実 著 「夏の庭 −The friends」読了。
「友人・知人すべての人にプレゼントしたい本」読者アンケート第3位、らしい。
出版社からの内容紹介。
「児童文学者協会新人賞 児童文芸新人賞
ボストン・グローブ=ホーン・ブック賞他受賞多数。
12歳の夏、ぼくたちは「死」について知りたいと思った。
そして、もうすぐ死ぬんじゃないかと噂される、
一人暮らしのおじいさんを見張り始めて…?
三人の少年と孤独な老人のかけがえのない夏を描き、
世界十数ヵ国で出版され、映画化もされた話題作。 」
いいおハナシ。
なんだかこういう、おじいさんと少年達の友情、みたいなストーリーって
誰でも考えつくけれど、それを本当に瑞々しく描くところに作家の力って
いうのを感じるなぁ。
なんでもない景色の描写や、子供達の会話、考えてること。
なかなか子供の視点には戻れないよね。フツー。
それができる、っていうのが、作家と作家じゃない人のチガイじゃないか、
とか思うた。
読んでるうちに、
そういやオレも近所のじじいの家で戦争の話聞いたなぁ、とか、
いっつも3人組で遊んでたなぁ、とか、
かわいい子はいつも2人組だったなぁ、とか、
超バカでかい幼虫みたいなヘンなのに、教室ごと食われる夢見たなぁ、とか
思い出した。
電車の中で、そんな体験ができる本。
まぁ一つ文句をつけるとすれば、タイトルの
「The friends」はいらないだろ。
チンケになる。