チンゲじゃねぇゾ。(くれぐれも)

gougejp2004-11-17

えー。


昔ね、全日空パイロットを受けていた時に、
3次試験くらいまではあんまパイロットになろう、
なんて気はなかったんだけど、
一緒に受けていたパイロットの息子のヤツに、
パイロットになると、毎日ハイヤー通勤だゾ!」
と言われて、一気にモチベーションがあがったもんですた。


「おー、オレもタクシーで通勤してぇ」つって。


モチベーションあがったとたんに落ちたけど・・・。


で、


11月に入ってからほぼ毎日帰りはタクシー。




・・・オレ電車がイイ。




湯本 香樹実 著 「夏の庭 −The friends」読了。


「友人・知人すべての人にプレゼントしたい本」読者アンケート第3位、らしい。


出版社からの内容紹介。

「児童文学者協会新人賞 児童文芸新人賞 
ボストン・グローブ=ホーン・ブック賞他受賞多数。


 12歳の夏、ぼくたちは「死」について知りたいと思った。
そして、もうすぐ死ぬんじゃないかと噂される、
一人暮らしのおじいさんを見張り始めて…?
 三人の少年と孤独な老人のかけがえのない夏を描き、
世界十数ヵ国で出版され、映画化もされた話題作。 」


いいおハナシ。
なんだかこういう、おじいさんと少年達の友情、みたいなストーリーって
誰でも考えつくけれど、それを本当に瑞々しく描くところに作家の力って
いうのを感じるなぁ。


なんでもない景色の描写や、子供達の会話、考えてること。
なかなか子供の視点には戻れないよね。フツー。


それができる、っていうのが、作家と作家じゃない人のチガイじゃないか、
とか思うた。


読んでるうちに、
そういやオレも近所のじじいの家で戦争の話聞いたなぁ、とか、
いっつも3人組で遊んでたなぁ、とか、
かわいい子はいつも2人組だったなぁ、とか、
超バカでかい幼虫みたいなヘンなのに、教室ごと食われる夢見たなぁ、とか
思い出した。


電車の中で、そんな体験ができる本。


まぁ一つ文句をつけるとすれば、タイトルの


「The friends」はいらないだろ。


チンケになる。