がーん。

gougejp2005-02-04

はい。
日曜出社確定〜・・・。_| ̄|○  


ジョン ロルフ、ピーター トゥループ
「ウォールストリート投資銀行残酷日記 -サルになれなかった僕たち-」
読了。

内容(「BOOK」データベースより)
DLJマン2人が、知られざる投資銀行の日常を激白したウォール街の超話題作!
重要な仕事をしているから給料が高いのではない。
とんでもない仕事をしているから銀行の給料は高いのだ!
トップ・ビジネススクールからウォール街の一流投資銀行へ、
夢にまで見た投資銀行に入った2人が体験した真の投資銀行マンの姿とは…。


まず。


この本、最高にオモシロかった。
現時点で間違いなく今年1番。(今年まだ3冊だけど)


なにがオモシロイって、


投資銀行が何やってるかが具体的にわかる。
この「具体的に」というのが何より重要なところ。
ほんとに「具体的」なの。
いままで投資銀行業務については、いろんなところでふれて知ってはいたけど、
実際の日常業務がどういう感じなのかが、「具体的に」「生の言葉で」わかる。
そして真実味がある。日記みたいに。


②下ネタ、ユーモア
投資銀行」家だけに文章はカタイのかと思いきや下ネタの羅列。
投資銀行のバカバカしい仕事の話や、上司のキレっぷりが最高に笑える。
電車の中でハカラズモ何回も吹きだした。本読んで吹きだしたのはヒサビサ。


まぁある程度誇張はあるとは思うけどね。



かつてはビジネススクール出ること(MBA)がビジネス界での成功の鍵、といわれていた。
でもそんなのははるか昔で(っていうかそれは昔の日本の話で)、
実際に「MBAドリーム」を手にして、破格の給料を手にできるのは、、
ビジネスクラスの中でもウォートン、ハーバード、それからスタンフォードみたいな、
トップクラスのビジネススクールを出て、トップレベルのコンサルティングファームマッキンゼーとか)
に入るか、それか投資銀行に入ったヤツだけじゃないかな。
まぁ起業は別にして。


そういうコンサルティングファームや、投資銀行は採用する人数も少ないので、
ここに入るということはつまり、全米の有名大学を出たエリートの中で、
トップクラスのビジネススクールに入った、エリートの中のさらにエリート、ということになる。


その給料たるやほんとに目が飛び出るゾ。都銀なんか屁でもない。
ちなみにこの著者はビジネススクールを出て2年目の年俸が20万ドルオーバー。
中堅になると50万ドル。上層部になると軽く100万ドルはくだらない世界。
そして経費は使い放題。
特にゴールドマンとDLJはズバ抜けてるみたい。


前にゴールドマンサックスに勤めてるやつのボーナスが500万、とか、
アークヒルズの上階に住んでる、とか聞いていたけど、
冗談じゃなかった。


よってもって投資銀行にバンカーとして入るのは、サラリーマンとしてはまさに勝ち組。
と思った。これ読むまでは。


ともかく、仕事を考える時によく時間やりがいか、みたいな話になるけれど
投資銀行家はその極端な例じゃないかな。


うなるほどの金をかせぐけど、使う時間がまったくない。
月曜から日曜まで毎日16時間労働。
そしてその仕事は理不尽な単純労働ばっか。


特に本の中にあった出張の話は壮絶。
クライアントの視察旅行で1週間の睡眠時間が4時間とか。
しかもその出張自体ほとんど無意味。


まぁ、ここまで極端でないにしろ、誰しも強い共感と
ちょっとした安心感を覚えるハズ。ハズ。