イキナリ2時帰り。

gougejp2005-04-12

昨日今日の雨で目黒川の桜も結構散っちゃって、
すっかり葉桜。
もう花見という感じではなくなってます。


ほんとにはかない。


結局今年はきれいな満開は見れなかったな。(昼間)


こうなりゃ夏が待ち遠しい。



福井 晴敏 著 「終戦のローレライ(2)(3)(4)」読了。


飛行機の中でむさぼり読んだ。


こんな長編読むのは飛行機がもってこい。



しかし圧倒された。
この密度。
ハンパじゃない。


この人の特徴だけど、とにかく(3)巻の途中までは
全てが序章のような感じ。


もともと活字を追うのが苦手な人は
きっと耐えられないと思う。


この人の本に欠けてるのは、
ほんとリアリティと読みやすさだけ。
間違いない。



でも後半、ものすごいスピードで走り出すともう止まらない。
そこまで蓄えられた量がスゴイだけに、
まるでダムが決壊したような怒濤のイキオイ。
完全に感情移入。


成田へ向かうカンタス航空QF369便の中、
はからずも何度も涙を流してしまいますた。(恥)



映画を観た人によると、
「あまりに長く、複雑な話を2時間の中に詰め込んだために、
いまいちよくわからなかった。」
とか。


それも納得できる。


これだけのボリュームを映像化するのはかなりキビシイ。。
2,3時間じゃ絶対無理。


あ、


ウィークリーのドラマにすればなんとかなるかも。


序盤は毎週一人一人の人物像を描き、
後半は「24」形式でリアルタイムでたたみかける。


みたいな。


映画観た人は感想教えてください。



まぁいずれにしても、
とにかく映画の比じゃない濃密なコイィィ〜話。


友情、親子愛、恋愛、正義、冒険、成長、ミステリー、SF、


そして太平洋戦争。


物語として完全にそして十分に楽しいけど、、
加えて、深く、太平洋戦争について考えさせられる。


現にオレもこれを読んだ後、もう一度太平洋戦争に興味を持った。
意外に知ってるようで知らなかった戦争。


終戦から60年も経った今だからこそ、


超おすすめ。