落っことしたら終わりか?

gougejp2005-07-06

ちょっと先週までわりと余裕あったのに、
慣れてきたころにまたまたちょっとハマったりして。


なかなか楽はできねー・・・。



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050705-00000025-zdn_m-sci


ガ━━(゜Д゜;)━━━ン!!!!!



池田 清彦 著 「新しい生物学の教科書」 読了。

高校の生物教科書に失望した著者は、もっと面白い生物の教科書を作ろうと思い立つ。
そして生命の起源、生物の多様性、免疫とアレルギー、脳と心の問題、
がん細胞と遺伝子の関係など、日常生活に関わるテーマも盛り込み、
生物学特有の概念や用語を分かりやすく解説した。最新の研究成果も随所で紹介し、
各章には便利なサマリー付き。知的刺激に富んだ、現代人のための新テキスト。


正直ね、この本を手に取ったときは、
生物学のオモシロさを、幅広く、教科書よりもわかりやすく解説してね、
生命の起源や免疫や遺伝子について、誰でも理解できるように
書かれたもんだと思ったの。


っていうかそう思うだろ?普通。


で、読んでみたらね、


「教科書に載っていることは中途半端で誤りが多く、
詳細な記述が足りない。」


っつうのが結構基本スタンス。



つまりね、


教科書よりも難しいの・・・。



ちなみにここでいう教科書っつうのは高校の生物の教科書ね。



俺みたいに生物なんて、テストに出る範囲を丸暗記して
緑のシートと赤いペンで穴埋め対策。
っつう勉強しかしたことない人には、ショージキ相当拷問です。


例えば、「免疫」のところでは、


「T細胞には免疫グロブリンに良く似た抗原受容器が存在し、これをTCR
(T細胞受容体)と呼ぶ。TCRにはα鎖とβ鎖で構成されるものとγ鎖と
δ鎖で構成されるものがあり、ヒトの血液中の大半はTCRαβである。
α、β、γ、δ鎖をコードする遺伝子はいずれも抗体のH鎖とL鎖をコード
する遺伝子と同様に、可変部(V,D,J)と定常部からなり、同様にラン
ダムな組み合わせで多様性を確保している。
さて、TCRは何をしているのか。そのためにはMHC(主要組織適合複合体)
の話をしなければならない。MHCはヒトではHLAと呼ばれ、〜〜・・・


というような記述が延々と続く・・・。


これ、満員電車の中で楽しく読めるか?



とはいえ、生命の起源(固体の発生)や進化についての部分では面白いところも
あるし、章末には必ず「まとめ」があって、この本では基本とされている知識
(例:相同染色体の減数分裂)とかがよくわかんなくても、漠然と雰囲気はわかる。


そして、最新の進化論や、免疫、がんと遺伝子についてなんて、
知っておいて損はないオモシロイ話もたくさんあった。


オレは本読んだとき、読み返そうと思ったところはページの端っこを折るんだけど、
この本の場合ホボ全ページにわたって折られている。


あと最後の小学校と中学校の生物学の教科書批判、教え方批判もかなりオモシロイ。


やっぱオレの頭が悪いのは、教え方が悪かったんだ、と実感。



まぁでもこの内容が文庫で、540円で読めるのはスゴイね。


生物学、興味ある人、
そして、高校の時にちゃんと生物勉強した人にはオススメ。