卒業しなきゃダメなのか。

gougejp2005-07-15

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050715-00000008-kyodo-soci

結構重要。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050715-00000136-kyodo-bus_all

結構重要。



奥田 英郎 著 「東京物語」読了。
★★★★★★★☆☆☆


出版社/著者からの内容紹介

直木賞作家が贈る青春グラフィティ。
1978年4月、親の反対を押し切って上京した久雄は、バブル期を迎えた80年代の東京で、
戸惑いながらも少しずつ大人になっていく。
眩しくて懐かしい、青春グラフィティ。(解説・豊崎由美


イイ!


この本イイです。いきなりオススメ。


何よりも、29歳の今、この本を読めたことを幸せに思う。



わりとありきたりな青春物だと思って、本屋で見かけても
ちょっと手を出さなかった。


でも読んでほんとに良かった。


話は、主人公が1978年に19歳で上京してから
1989年に29歳になるところで終わるんだけど、
自分のこの10年と重ね合わせて、もう共感の嵐。


時代背景はもろ80年代のバブル期で、ちょっとずれるけど、
その時代に一応生きてたからやっぱりちょっと懐かしい。
ちょっとずれてるけど、何かわかる気がする。


苗場に紺ブレを持ってスキーに行った時代?
トレンディドラマの主人公がフツーのサラリーマンなのに
都内のデカイマンションに住んで外車を乗り回した時代?
だろうか。



そして、その時代の中で生きる主人公の
その場その場での感情に見事に共感、ノメリこむ。


上京の経験はないけど、初めて都心で遊んだ時はこんな感じだったし(小学生だったけど)
初めて一人暮らし始めたころの感じとか(友達は東京にいたけど)
入社したてで、毎日さんざん仕事に追いやられてる時の感じとか(手抜いてたけど)
仕事に慣れて自信がついたころにヒドイ失敗をして怒られたり、
好きな人の態度に一喜一憂したり。


きっと誰しも19歳から29歳の10年って同じような経験をしてるんじゃないだろうか。



そして何よりも、29歳の今。
このビミョーなお年頃の今の感覚ね。


コレがなんかもうズバリ、なんだよねぇ。



特にヤラレたのが、友達の独身最後のパーティーの夜での一言。


「たぶん自分は、29歳にもなって、将来は何になろうなどと考えているのだ。」


コレコレ。


まさにオレ。



で、結局主人公達は最後、サワヤカに「青春」を「卒業」していくわけ。



29歳の人、(30歳の人も)、
ぜひ、今年のうちに読みなさい。


いや、読んでください。



そんでもって、
「やっぱり別に「卒業」とかないよな。」とか
「生涯青春(かなり老人っぽい)。」



という方向で



なんとかまとまりたい。