上高地。(前編)

gougejp2005-09-20

9月17日 3:50起床。


前夜荷物のパッキングに思いのほか時間がかかり(入りきらない)、
あんまり寝れなかったが寝起きは快調。(気合)


そもそも夏山のテント泊登山の場合、
ザックは60Lくらいで十分だって言われてたのに、
70−90Lのザックに入りきらないってどうなのか・・・。


やむを得ずくるくるドライヤーは置いていく。(不要)



4:30 迎えに来るはずのF川がまだ来ない。


電話も出ない。オイオイ・・・。


ヤな予感がします。


すると、すぐに着信が。


「ゴメン、うとうとしてた。もう少ししたら出る。」


とのこと。



5:15 ようやくF川到着。


聞くと、前夜会社の歓送迎会があり、帰ったのが3:30頃らしい。


で、それから準備してたら準備の途中でうとうとしてしまった、とのこと。



そりゃうとうとするだろ。



それで上高地まで行って重いザック背負って歩こうっつうんだから
かなりハードコア・・・


しかも帰ってきた翌日から一週間海外らしい。(準備ゼロ)


まじイカチィっす。



山手通りを北上し、東中野でY田を拾って初台から中央道へ。


3連休とはいえ、この時間はまだ中央道も渋滞前の静けさ。




日の出とともに。



快調に飛ばして8時過ぎに松本IC着。(初松本IC)


松本ICそばのデイリーストアで待ち合わせ。
20分くらいでO山、SMZが合流。
前夜急遽Y男が来れなくなり、明日合流するとのことなので
これで全員揃った。


すぐに出発する。



9:30くらい 沢渡(さわんど)着。


上高地はこの沢渡から先は車では入れないので
ここの駐車場に車を預けていくことになる。


ここで各自の荷物のチェックや分担。


ダントツにオレのリュックが重い。


こういう徒歩旅に慣れているO山に厳しく叱咤され、
ここで泣く泣くロールシートやマグカップを置いていく。
(iPodは死守)


それでもコレ25kg〜30kgくらいあるんじゃないか・・・。


ウーハイ用JINRO(1.8L)を詰め込みタクシーで上高地へ。


タクシーの運ちゃんが俺らの装備の重さ(と内容)に
かなり驚いている。(っつうかヒいている・・・)。


曰く、量的には冬山の装備らしい。


しかも荷物にヘルメットがあって、クライミングやるのかと思ってたら、
それが刺さっているフライパンだってことに気づき、
まじびっくりしたとのこと。


しかしこのタクシーの運ちゃんいわく、
これだけの晴天にめぐまれたのは本当にラッキーなことらしい。


お盆から今まで、週末は全然晴れなかったんだって。


この日先に3組登山客を乗せたが、2組はリベンジで来てるんだとか。


日頃の行いか。


で、これだけいい天気だと、
明日は涸沢からの日の出がスバラシイんだと力説する。


もうね、この運ちゃんはね、オレらを涸沢に行かせることを
本日の目標No.1に設定したらしく、この後着くまでの20分間、
「もうこれは絶対に涸沢まで行くべきです!」と涸沢の話だけ。
(しかも時々涸沢と徳沢を間違えるのでわかりにくい・・・。)


そこまで言われちゃうと、涸沢まで行くしかないでしょ。(ノリ気)


ただね、もうこの時点で10時過ぎなの。
で、上高地から涸沢までは全部で6時間。しかも後半3時間は登り。
で、荷物は過剰で激重。
そして俺ら登山とかいってほぼ初めて。


ド素人デス。((;゜Д゜)ガクガクブルブル


というわけで日の出はあきらめ、今日は徳沢にテントを張り、
明日身軽な格好で涸沢まで行くことにする。



10:30 上高地バスターミナル


早速荷物を背負い、歩き始める。




重装備。(素人)


歩き始めて10分くらいで「小梨平キャンプ場」着。


そう。
ここは小学館Be-Pal特別編集
「ほんとうに気持ちのいいキャンプ場100」
に選ばれたところ。




小梨平


そういやこの上高地行きを言い出したキッカケは
ココに泊まりたかったからだった。


たしかにスゴイ景色。
前面に梓川穂高連峰がソビえる。
キャンプ場も手ごろな広さで、
かなりの長期滞在者と見えるお方もいらっしゃる。
その方々のテントすでにテントではなく小屋のようになっていて、
見た目は完全にプー太郎。
代々公界隈でよく見かける光景が
一瞬フラッシュバックしたりする。(不本意


でも今回はさらに先を目指すのだ。
さらなる絶景が待ってることを期待して先に進む。



11:30 明神池


人がスンゴイいっぱいいる・・・。
しかも有料。(300円)


せっかくなのでお金払って池のまわりに行く。


たしかに荘厳だし、水は美しい。
岩魚もいっぱい。


でもいかんせん人が多すぎ。


ここは人がいない時にゼヒゼヒ来たいね。




300円。


早速ビールで乾杯。
(まだ1時間しか歩いていない。)




先のことは後から考えよう。


12:00頃 明神池出発。


慣れない激重リュックのせいか
かなりフラフラする。(酔っている。)


しかし歩いている景色はもう別世界。
ほんとに次から次へとスバらしい景色が。
途中にある小さな池や、木に生えた苔とか、
もう超美しいです。
空気の澄み方が違う。



13:20頃 徳沢着。


いやぁ〜、着いた着いた。


さすがに最初は耐えられる重さだったザックも
徐々にボディブローのように効いてきて、最後の方は結構キツかった。



↑なかなか美しいキャンプ場でしょ。


早速持ってきたフライパンでもって昼ごはん。


SMZ特製チャーハン。(忘れたため卵抜き)


うまい!


そしてその後も次々にSMZがつまみを出してくれる。
キムチにウィンナーとか。


もう馴染みの店感覚。ですねコレ。


ほんとすばらしいスキルだと思った。


その後は各自テント立てたり飲んだり、
うだうだしたり飲んだり、
辺りを散歩したり飲んだりして過ごす。
(かなり飲んでる)



SMZは早くも夕食の準備をしてる。(偉)
しかも食材はすべて自宅で下準備済。(偉)



17:30頃 夕ごはん。


この日の夕食はカレー。
ほんと徒歩行にしては豪華な献立。


これもうまい!



19:20 お風呂

近くのロッジのお風呂を借りる。(400円)
熱めのお湯が疲れた足に超キモチイイ〜!


またうだうだと飲んで、
2本持ち込んだJINRO(1.8Lx2)一本目クリア。
やっぱり氷がないとちょっとシビレル・・・。



20:30 就寝


この日は満月なので星は見えず。
でも月がハンパなくキレイ。
東京都違ってものスゴイ白さで、明るくて、
ヘッドランプ無しで歩き回れるほど。
オレらの影がくっきりできてた。


風呂から戻るとすでにキャンプ場は超静か。


上高地の夜は早い。


オレらも明日に備えて早々に寝ることにした。
(っつうか眠くて全てが限界。)


明日に続く・・・