上高地。(後編)
4:30 起床
だめだ。
早く寝すぎて2:30に起きちゃった。
4:30まで死んだフリ。
この日の朝ごはんはSMZ特製豚汁。
これがまたウマイッス!
まじで家で普通に作ってもらいたいッス。
8:00 出発
ロッジの喫茶店でコーヒーを飲み、公衆電話でY男に連絡。
(危うく忘れるところだった。っつうか忘れてたスマン。)
電話によると、すでにこちらに向かってる、とのこと。(予想外)
ここらへん、上高地バスターミナル以外は携帯が完全に圏外。
昨日から誰にも連絡がつかないのに来るとはなかなかやるじゃないかY男。
とりあえず場所とテントの特徴を伝え出発する。(放置プレイ)
9:20 横尾着
本来1時間の道のりだけど、まぁのんびりきたのでこのくらい。
ここまでは平坦な道のりで、それほど辛くはない。
むしろめちゃくちゃ気持ちいい道だった。
もう緑って一体何種類あるんだろう、っつうくらいの
色バリ豊富な森の中を歩く。
横尾にもよさげなキャンプ場がある。
10:30 本谷橋(川)着
切りたった屏風岩がものすごい景観。
しかもそこにはぶら下がるロッククライマーが・・・。
ほんとにここは景色も楽しみ方も、日本じゃないみたいだ。
そして本谷橋から先はかなりハゲしい登りになる。
岩場ばっかり。いやほんと結構ハゲしい。
当然ローカットのスニーカー履いてるヤツなんかほとんどいない。
(オレだけ)
時たま足首が左右に90度くらい曲がります・・・。
グニャっと。
11:50 涸沢ロッジ着
本谷橋を出てから涸沢ロッジとヒュッテの分岐までノンストップ。
で、この分岐で一休みしてからの最後の数百mはマジできつかった。
ロッジが見えてからが遠い遠い。
ようやくロッジについた時には思わずガッツポーズ出たー。
登頂でもないのに・・・。(恥)
しかしここから見る景色は何だっ!?
美しすぎるじゃないかっ。
あの運ちゃんの言ってる意味がわかった。
ここからの朝焼けはそりゃヤバイに違いない。
そしてここについて最初に食べたソフトクリームはマジで
そのまま死んじゃうかと思うくらいうまかった。
13:00 涸沢ロッジ発
ビール飲んだりおにぎり食べたり、
音楽聴きながらぼけっとしたりして1時間休憩。
O山とY田が来ないんだけど・・・。
途中で引き返したのかも、とあきらめ、
涸沢ヒュッテを回って帰ることに。
なんとここ涸沢には雪が残っている。
13:30 涸沢ヒュッテ発
ヒュッテにて無事O山とY田と合流。
下山開始。
14:15 本谷橋(川)着
かなりのハイペースかも。
もう足首は何回90度横に曲がったかわかんない(笑)
と、すぐ後ろにいたハズのSMZがなかなか降りてこない。
川に足でも浸して休憩しようとしたけど、
またこの川の水の冷たさがハンパじゃない。
行きに泳ぎてぇ〜とか言ってたけど、
飛び込んだら多分3分で水死する。
足だけでも5秒も浸せなかった。
しばらくすると、Y田が先に下りてきた。
おかしい。
悪い予感がした。
「どした?」
と叫んだら手ででっかく×マーク・・・。
オイオイ、xってなんだxって・・・!
最悪の事態が頭をよぎる。
聞くと、
膝が痛くてSMZがほとんど歩けない、とか。
ええええぇぇ!
まだかなり先があるぞ。
14:45 SMZ達着
とりあえずSMZ含む全員が集合。
やっぱり膝を痛めたもよう。
とりあえず下りは一人では厳しそう・・・。
みんなで今後の行動について相談する。
↑
救助するO山
↑
こんな状態に・・・。
(写真提供Y田)
Y男のこともあるので、まずペースが速い俺とF川が先に降り、
横尾山荘に相談することに。
救助の人が来てくれるかもしれない。
急いで降りる。
15:00 本谷橋発
15:40 横尾着
横尾に着いてすぐ山荘に相談。
救助要請ということになると、
まず警察に連絡しなければいけないらしい。
で、いずれにしても今はまだ登山客が多いので車は出せず、
暗くなってから車かヘリによる救助になるんだとか・・・。
おおおい・・・警察沙汰かよぉぉぉ・・・。
いきなり「事件」の様相を呈してきて緊迫する。
とにかくまずは自力下山を目指せっつうことで、
ココでまたF川と相談。
とりあえず1人がここでのんびり待つか、ゆっくり戻るかして
SMZ達を待ち、暗くなっても来なかったら警察を呼ぼう、ということに。
Y男が既に徳沢に到着してると思われるので、
チョコレート(ガーナ)を託し、俺は急いで徳沢に向かう。
15:55 横尾発
16:30 徳沢着
かなりのハイペースです。
徳沢に着くと、俺らのテントの前にうずくまるあやしい寂しい背中。
Y男だ。
「Y男〜〜!大変だぁ〜!」
思わず駆けよる。
さぞや寂しい思いをしただろうと思いきや、
14時頃に到着して寝てたらしい・・・。おい。
とりあえず徳沢のロッジで事情を話し、横尾から連絡があったら教えて
もらえるように頼んでおく。
よし。
やれることはやった。
とても酔える気分じゃなかったが、
Y男とビールを飲んでなんとか落ち着きを取り戻す。
(2缶で完全に酔った)
17;40頃 SMZ達着
今日はSMZ達は横尾に泊まることになるかもしれない、
よってもってせっかく来たのに今夜はオレと二人っきりかも
しれないぞ、なんてY男に話してたらいきなりSMZ達が帰ってきた。
平地はわりと歩けたらしい。
いやぁ〜ヨカッタ!
一時はほんとどうなることかと思った。
18:00 夕食
今日の夕食は各自持ち寄ったレトルト。
お湯を注ぐだけでできるしそわかめご飯やら
五目御飯やら山菜おこわやらカレーやらパスタなど。
コレがレトルトとはいえ侮れないうまさ。
量は少ないけどなかなかヤリます。
あと米はたくさん持ち込んだのでご飯は炊く。
やっぱり米ってごみが出ないのがすごいね。
しかし炭水化物率が高いな・・・。
焼肉食いたい・・・。
19:10 お風呂
またロッジのお風呂へ。
お風呂の後は酒盛り。
やっぱ6人いるとにぎやかだ。
夜が更けていく。
22:00
周りがぐっと静かになってきたので寝ることに。
上高地の夜はやっぱり早い。
今夜もやはり月がきれいであった。
5:00
今日は帰るだけ。
テントや寝袋を干して朝ごはん。
またレトルトとご飯を炊く。
8:30 徳沢発
鍋を背負って歩くおかしな団体。
かなり探検隊風で笑える。
そういや、昔よく椎名誠のあやしい探検隊シリーズ
を読んで憧れたもんだ。
まさに今同年代になって、似たようなことやってんのかもなぁ。
あの頃はなんでこいつらこんなにビールばっか飲んでんだろ、
とか思ってたけど、今は完全に理解できる。
↑
○男。
このザックの右側にはJINROのペットx2(空)
左側には「るるぶ上高地」と「氷壁」(上高地が舞台の小説)、
そして足元はコンバース。
こんなヤツいねぇ・・・。
9:20 明神池 着 ビール
ここまでくるとまた一気に一般の観光客が増える。
でかいザックに鍋やJINROの空き瓶を提げた俺らは
結構バカに注目されたりして。
ナニゲにちょっとイイ気分。(勘違い)
あーうまい。
10:00 明神池 発
11:05 河童橋 着
いきなりモノスゴイ人、人、人。
人であふれかえってます。
いきなりこんな大勢の人間を見てビビる。
しかもみんな超軽装なの。ヒールとか。
さすがにこれだけみんな軽装だと、
ばかでかいザックを持ってる俺らは完全に少数派。
アホみたいだ。
そそくさと逃げ帰ることにする。
っつうか上高地ってこんなに人気がある観光地だったんだね。
お目当てのコロッケも売り切れ。
12:00 タクシー着
12:10 タクシー発
一昨日行くときに乗っけてもらったタクシーを携帯で呼ぶ。
帰りも延々涸沢の話・・・。
コレ涸沢行ってなかったらかなり拷問だったかもしれない。
そして話のうち6割は行きに聞いた話だった。
しかしこの帰りのタクシーでいろいろ他に行ける山の話も聞く。
どうも蝶ヶ岳とか乗鞍あたりが良さそうだ。
お客さん達みたいに重い荷物しょって歩けるなら3000M級
の山も十分イケる、といわれ完全に調子に乗った。
12:40 沢渡 発
13:20 ソバ屋で昼食
展望のよいソバ屋で天ソバ定食。
む。なかなか。
14:00 ソバ屋発
15:00過ぎ 双葉SA
暑い!
なんだこの暑さは・・・。
いきなり真夏じゃないか。
嬉しいような。寂しいような。
19:30 自宅着
30kmの渋滞に巻き込まれ、19:30自宅着。
何気に帰りの中央道が一番過酷だったかも・・・。
しかしそれにしても楽しい旅だった。
図らずもちょっと本格的な登山っぽいことしちゃったし、
いろいろ教訓もあった。
あれだけの自然をどっぷり味わっちゃうと
この先なかなか普通のキャンプ場程度じゃ
キモチよくなれないかもしれないなぁ。
さらなる絶景を目指したい。
みんなありがとう。最高。
気づいたこと