ノースショア。

gougejp2005-12-14

こないだの日曜日、
友達に借りた「ノースショア」という映画を観た。


ノース・ショア [VHS]

ノース・ショア [VHS]


これ、1987年の作品で、大学生の時に観たんだけど、
当時うちの部(サーフィン部ね)では
「涙無しには見れん。コレは
最高のサーフィン・ムービーである。」
とうちの鬼部長に言わしめ、かなり流行ったの。


ウルトラマイナーなのでちょっとストーリーを紹介するとね、


アリゾナ(海がない)のプールで行われるサーフィン大会に
優勝したリックは賞金でハワイ、ノース・ショアへ意気揚々
と乗り込んでいく。


ところがノースの波はリックの想像以上にでかく、
ローカルはおっかなく、身ぐるみ剥がされ意気消沈。
そんな時にシェイパー、チャンドラーと出会い、
彼の削る板のロゴを考える交換条件として、
彼の家に泊めてもらうことになる。


チャンドラーからサーファーとしての素晴らしい生き方、
そしてサーフィンを基礎から(フィンもない超どロングボード
教えてもらい、ドルフィンも知らなかったリックは
メキメキと腕をあげ、やがてサーファーマガジンのカメラマンにも注目され、
ついにはパイプラインマスターズに挑戦することになる。


天性のセンスを持った少年の、挫折、恋、友情、師弟愛、そして成長。
全て詰め込んだ傑作サーフィン青春ムービー!


って感じ。


これだけ揃えりゃ間違いねぇ。


で、この映画でチャンドラーが熱く語ってたのは、、
大事なのはコンペティションで勝つこと、大金を稼ぐことじゃなく、
海を愛し、一体となり、自分のサーフィンを磨くことだ。


それが「ソウル・サーファー」なのだ。


と。



その年うちの部では「ソウル・サーファー」が流行語大賞
部長までも
「試合なんてどうでもいいんだ。俺らはソウル・サーファーなんだ。」
なんていっつも言ってた。
(おかげで全然試合に勝てなかった)


既にビデオは廃盤となって、日本ではもう見ることができないと思う。
(俺が大学の時にレンタル屋で借りたビデオが既にボロボロだった。)


今回この映画のDVDがあると聞いて超喜んで借りたものの、
完全なUS盤だった・・・。(やっぱり)


DVDプレーヤーに入れたところ、
「地域コードの異なるDVDです。」
っつうことで再生できない。


一瞬かなりうろたえたものの、
なんとうちにはUS国内仕様のDVDプレーヤーもあるのだ。


最近日本もDVDが安くなったので用無しになってたけど、
持っててホントよかった。



で、10年ぶりに観てやっぱり良かったんだけど、
(さすがに涙は出なかったけど)
10年前は気づかなかった新たな発見が。


この映画、ジェリー・ロペスを筆頭に、オッキー、デレク・ホー、
マーク・フー等々有名サーファーがたくさん出てるんだけど、


リックの敵役で、やったらガタイのイイいやぁ〜なヤツがいてね、
誰かに似てるなぁ、と思ったら
レイヤード・ハミルトンだった!(超わけぇ!)


それに最初にリックが持ってたボードのショボさ、とか、
アリゾナのサーフィン大会がプールだったこと、とか、
リックのサーフィンの上達の過程とか、
ヒロイン役が実は有名なシンガーであることとか、
実際のノースの様子とか、
10年前の俺にはわかんなかったこともいろいろ見えた。


さらにこのDVDには特典映像として
DVDリリースにあたっての15年ぶりの出演者インタビュー
が入っててね、


なんだか出演者にとっても
「この映画は特別だった。」
らしく、それ聞いてちょっとうれしくなったね。



今日本で上映したら当たるかもヨ。
(「ブルー・クラッシュ」のイキオイで)