「99.9%の誘拐」


岡嶋 二人 著 「99.9%の誘拐」読了。
★★★★★★☆☆☆☆


99%の誘拐 (講談社文庫)

99%の誘拐 (講談社文庫)


出版社/著者からの内容紹介

緊迫度MAXIMUM(マキシマム)!空前絶後の完全犯罪
末期ガンに冒された男が、病床で綴った手記を遺して生涯を終えた。
そこには8年前、息子をさらわれた時の記憶が書かれていた。
そして12年後、かつての事件に端を発する新たな誘拐が行われる。
その犯行はコンピュータによって制御され、前代未聞の完全犯罪が幕を開ける。
第10回吉川英治文学新人賞受賞作!


よく行く本屋でね、ずっと「売れてる文庫No1」で、
壁一面にこれでもかってくらいずらーーっと置かれてる。


あまりのずうずうしさにちょっと敬遠してたけど、
「そんなに売れるってどんな本なのか」
っつって買ってみた。



まず、導入部から一気にひきつけられて、
そのまま終わりまで一気に読ませるテンポがスゴイ。


そして犯行トリックが華麗で見事。


たしかになかなか面白いじゃないか。



ただね、ちょっと完全すぎるんだよね。


計算どおりに行かなくて、
でもそんなハプニングも実は想定内だった!
とか、大どんでん返し、とか、


そういうドキドキ感がもっと欲しかったかな。