「東京湾景」


吉田 修一 著 「東京湾景」読了。
★★★★★☆☆☆☆☆


内容(「BOOK」データベースより)

「愛してないから、こんなに自由になれるの」「それでも、お前と一緒にいたかったんだよ」。
品川埠頭の倉庫街で暮らし働く亮介が、携帯サイトの「涼子」と初めて出会った25歳の誕生日。
嘘と隠し事で仕掛けあう互いのゲームの目論見は、突然に押し寄せた愛おしさにかき消え、
二人は運命の恋に翻弄される。東京湾岸を恋人たちの聖地に変えた、
最高にリアルでせつないラブストーリー。


吉田修一は結構好きで、
今までほとんど読んでいる。


この話もようやく文庫本になったので読んでみた。
こんど映画になるらしい。


タイトルと目次と映画化の話から、
もっとオサレな(例えばバブル期のトレンディドラマのような)
話なのかと思いきや、そんなにオサレでもなく、
わりと暗めで、ちょっとしたどろどろをひきづった二人の話だった。


そんな設定もあって、内容紹介にあるような
「リアル」さは感じられず、
むしろオレのバアイ、


こんな恋愛はできればしたくない、


なんつぅ感じだったりする。



まぁでも吉田修一って、なんかこう、
その場その場の温度とか空気感みたいなものを、
文章にするのがうまいなぁ、と思う。


なんとなく、通勤電車で読むとぴったりくる本。

東京湾景 (新潮文庫)

東京湾景 (新潮文庫)