「東京タワー」

gougejp2007-01-16



リリー・フランキー 著 「東京タワー」読了。
★★★★★★☆☆☆☆


内容(「BOOK」データベースより)

母親とは?家族とは?普遍的なテーマを熱くリアルに語る著者初の長編小説。


これもかなり「今さら」感があるのは承知の上なんだけど、
どうも自分が読む前にどーんと話題になっちゃうと
なんか敬遠しちゃうんだよね。


とはいえドラマにもなるというし、当分文庫になりそうにないので読んじゃった。



コレきっと、普通のやさしい母親に育てられた人なら泣けるだろうし、
すごくお金に苦労して育った人はさらに泣けるだろうし、
ましてや田舎に老いた母親を残して、東京に出てきてる独身の30代は
号泣しちゃったりするんだろうな。


オレはこの本を読んで、
普遍的な「母親の無私の愛情」というのはもちろんなんだけど、
むしろ周りの人に対してのオカンの接し方とか、
その親あってのリリー・フランキー家のオープンさとか、
お金とかに対する考え方だとか、
そういうところにいたく感動した。


お金がなくてもみんなにご飯をふるまい、
オカンが言うように、お屋敷とかではないけど、いつでも人が集まる「いい家」。



そういうのってスバラシイなぁ、なんて素直に思った。



いつだったか、
代官山の飲み屋で、
リリー・フランキーが若手の俳優やらミュージシャンやらに囲まれて
飲んでるところに出くわしたことがあったんだけど、
この本を読んだらなんだかナルホドな風景だったんだな。



っつうわけで今年はほんと人といる時間をもっと大切にしようと思いますた。