書評いろいろ。
遅くなったけど、
パースの往復で読んだ本のレビュー
まとめて。
今回はいきなり行きで4冊読み終わってしまって焦ったけど、
帰りの「面白いほどよくわかる世界史」が
マジで強敵。
途中酔っぱらって殆ど寝てたのもあって、
成田着いたときはまだ紀元前でした・・・w
ジェフリー・ディーヴァー 著 「エンプティー・チェア(上)(下)」読了。
★★★★★★★☆☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
脊椎手術のためにノースカロライナ州を訪れていたライムとサックスは、
地元の警察から捜査協力を要請される。
男一人を殺害し二人の女性を誘拐して逃走した少年の行方を探すために、
発見された証拠物件から手掛かりを見つけるのだ。土地勘もなく分析機材も
人材も不十分な環境に苦労しながらも、なんとか少年を発見するが…。
「ボーン・コレクター」に出てくる科学捜査官リンカーン・ライムシリーズの第3作。
そもそもなんで行きの飛行機で4冊も本が読めちゃったか、っつうと、
この本がめちゃくちゃ面白かったから。
序盤から話に飲み込まれ、没頭し、集中したまま一気に上下卷読みきった。
やっぱりディーヴァーはリンカーン・ライムシリーズに限るね。
ディーヴァー本領発揮の頭脳戦、大逆転劇ももちろん面白かったけど、
今回はかなりアメリア・サックスに焦点が当たってて、
それもまた面白かった。
次回作が楽しみ。
荻原 浩 著 「神様からひと言」 読了。
★★★★★☆☆☆☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
大手広告代理店を辞め、「珠川食品」に再就職した佐倉凉平。
入社早々、販売会議でトラブルを起こし、リストラ要員収容所と恐れられる
「お客様相談室」へ異動となった。クレーム処理に奔走する凉平。
実は、プライベートでも半年前に女に逃げられていた。
ハードな日々を生きる彼の奮闘を、神様は見てくれているやいなや…。
サラリーマンに元気をくれる傑作長編小説。
ちょっと装丁とか、タイトルとか狙いすぎの感もあるけど、
まぁ面白かった。
テンポもいいし、なんか展開もまとまってて、
連続ドラマの原作としてはちょうどいいんじゃないかな。
ただ実際に毎日企業でガンガン仕事をしてる人の立場からすると
若干浅い感じがするんじゃないかと思うけどどうだろうか。
っつうかすでに細部あまり覚えてない・・・
サン=テグジュペリ 著 「星の王子さま」 読了。
★★★★★★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
砂漠に飛行機で不時着した「僕」が出会った男の子。
それは、小さな小さな自分の星を後にして、いくつもの星を
めぐってから七番目の星・地球にたどり着いた王子さまだった…。
一度読んだら必ず宝物にしたくなる、この宝石のような物語は、
刊行後六十年以上たった今も、世界中でみんなの心をつかんで離さない。
最も愛らしく毅然とした王子さまを、優しい日本語でよみがえらせた、新訳。
友達が勧めてくれたので、借りて読んだ。
うちの実家にも古い訳のものはあるし、
テストでよく作者名を答えさせられたりするし、
絶対に子供の時に読んだことはあったと思うけど、
絶対に大人じゃないとわからない内容だね、コレ。
「感動した。」とか
「涙が出た。」とか、
そんなんじゃなんじゃないんだけど、
今社会に出て10年も経とうとしてる、
30過ぎの自分ですらハッとさせられるような気づきがたくさんある。
「たいせつなものは、目に見えない。」
こんな使い古された、
ともすると偽善的になって、
表面を滑っていってしまうような事柄を、
もっと全然深いところで納得させ、
読んでる人の心に染み込ませてしまう、
やさしーい言葉とかわいいイラストにつづられた
ちょっとせつなくて、スゴイ物語。
古い訳をもう一度読んでみたくなった。
ぜひぜひ一読を。
っつうかいつも素通りしてる、箱根の
「星の王子さまミュージアム」、
行ってみようかな・・・