「一瞬の風になれ」。
佐藤 多佳子 著 「一瞬の風になれ第一部」読了。
★★★★★★★★☆☆
出版社/著者からの内容紹介
「速くなる」
ただそれだけを目指して走る。
白い広い何もない、虚空に向かって…………。
春野台高校陸上部。とくに強豪でもないこの部に入部した2人のスプリンター。
ひたすらに走る、そのことが次第に2人を変え、そして、部を変える。
「おまえらがマジで競うようになったら、ウチはすげえチームになるよ」
思わず胸が熱くなる、とびきりの陸上青春小説、誕生。
「黄色い目の魚」の佐藤 多佳子。
「本屋さんが一番売りたい」という2007年本屋大賞に選ばれた本。
この人の書く文章には不思議な力があって、
そんなに感動的なシーンでも、
悲しいシーンでもないのに、
なぜか読んでて涙があふれてくる部分がある。
なんだろう
会話(セリフ)のセンスが抜群なのかな。
文字なのに、そこに「間」であったり、空気があって、
流れがすごく良くて、その一瞬の盛り上がりに、
泣かされてしまう。
朝の通勤で読んで、
あまりに面白くて駅から歩きながら読んで、
移動時間に読んで、
半日で読み終わってしまって
第二部を持ってこなかったことを悔やんだ・・・
そのくらい面白かった本。
さわやかすぎて不安になるくらいさわやかな本。
超オススメです。
- 作者: 佐藤多佳子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/08/26
- メディア: 単行本
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