「一瞬の風になれ」。


佐藤 多佳子 著 「一瞬の風になれ第一部」読了。
★★★★★★★★☆☆


出版社/著者からの内容紹介

「速くなる」
ただそれだけを目指して走る。
白い広い何もない、虚空に向かって…………。
春野台高校陸上部。とくに強豪でもないこの部に入部した2人のスプリンター。
ひたすらに走る、そのことが次第に2人を変え、そして、部を変える。
「おまえらがマジで競うようになったら、ウチはすげえチームになるよ」
思わず胸が熱くなる、とびきりの陸上青春小説、誕生。


「黄色い目の魚」の佐藤 多佳子。
「本屋さんが一番売りたい」という2007年本屋大賞に選ばれた本。


この人の書く文章には不思議な力があって、
そんなに感動的なシーンでも、
悲しいシーンでもないのに、


なぜか読んでて涙があふれてくる部分がある。


なんだろう


会話(セリフ)のセンスが抜群なのかな。
文字なのに、そこに「間」であったり、空気があって、
流れがすごく良くて、その一瞬の盛り上がりに、
泣かされてしまう。



朝の通勤で読んで、
あまりに面白くて駅から歩きながら読んで、
移動時間に読んで、
半日で読み終わってしまって
第二部を持ってこなかったことを悔やんだ・・・



そのくらい面白かった本。


さわやかすぎて不安になるくらいさわやかな本。



超オススメです。


一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ-

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