「一瞬の風になれ」。第二部・第三部


佐藤 多佳子 著「一瞬の風になれ」。第二部、第三部読了。
★★★★★★★★☆☆



第二部、内容(「BOOK」データベースより)

少しずつ陸上経験値を上げる新二と連。才能の残酷さ、
勝負の厳しさに出会いながらも強烈に感じる、走ることの楽しさ。
意味なんかない。でも走ることが、単純に、尊いのだ。
今年いちばんの陸上青春小説、第2巻。


第三部、内容(「BOOK」データベースより)

ただ、走る。走る。走る。他のものは何もいらない。
この身体とこの走路があればいい「1本、1本、全力だ」。
すべてはこのラストのために。話題沸騰の陸上青春小説。


夢中で物語を追って、まさに駆け抜けるように一気に読み終えてしまった。
これから読む人は絶対3巻まとめて買っておいた方がいい。
それくらいページをめくる手がとまらなくなる。


内容についてはネタバレになっちゃうから触れないけど、
最後まで人物描写、心理描写がすばらしかった。
どっぷり入りこむこと間違いなし。



しかしほんとに今思うと、高校生って3年間しかなくて、
あっという間なんだなぁ、と思う。


ただ、高校生の時って1年1年で、
先輩が抜けて、後輩が入って、卒業が近づいて、
確実に自分を取り巻く環境がいろいろ変わっていって、
ただ同じような毎日を過ごしている今に比べると
やっぱりすごい濃くて長い3年だった気がする。


俺らの時は帰宅部が流行ってて、
それはそれでいろんな遊びがあって面白いけど、
やっぱり3年間部活をやるっていいことだよだなぁ、と思います。


この本だけでもう一回高校生活を味わった気になるけど、
やっぱり自分がもう一度高校生に戻って、
もう一度部活に打ち込みたいw


そう思わずにはいられなくなる本。



ラストもすごい良かったけど、
欲を言えば、もうちょっと続きが見たかった・・・