「DIVE!!」。


森 絵都 著 「DIVE!!」(上)(下) 読了。
★★★★★★☆☆☆☆


内容(「BOOK」データベースより)

高さ10メートルの飛込み台から時速60キロでダイブして、
わずか1.4秒の空中演技の正確さと美しさを競う飛込み競技。
その一瞬に魅了された少年たちの通う弱小ダイビングクラブ存続の条件は、
なんとオリンピック出場だった!女コーチのやり方に戸惑い反発しながらも、
今、平凡な少年のすべてをかけた、青春の熱い戦いが始まる―。
大人たちのおしつけを越えて、自分らしくあるために、飛べ。


こないだ読んだ「一瞬の風になれ」とよく一緒に紹介されてて、
「一瞬の風になれ」が良かった人はコレも良いと思うらしい。


んで、すごく評判がいいので読んでみた。



確かに似たようなスポーツ青春モノで、才能のある主人公で、
設定がかなり似てる。


でも「一瞬の風になれ」の後に読んでしまったからか、
あそこまで感動することはできなかった。


ただ単に似たような話の後、
ということが理由なんじゃなくて、
たぶんリアリティの無さ、とか、
やっぱり表現の質、というか使う言葉の数々、というか、
「文章」なんだろうな、やっぱり。


この差が好き嫌いなのか、
それともあまりに自分が「飛び込み」というスポーツと遠いせいなのか、
単に作家の力なのかはわからないけども
俺の中でははっきりいって「一瞬の風になれ」とはかなりの差を感じた。



ただ、文中、飛沫の恋人のおばあちゃんが、
「人はみんなその時周りにいる人と家族になりゃいいんじゃ。」
みたいなこと言ってて、


そんなイイ言葉は随所に出てきて、
「一瞬の風になれ」の前に読んでたら、
結構感動しちゃったのかもしれないなぁ。