奥田 英朗 著 「空中ブランコ」
奥田 英朗 著 「空中ブランコ」読了。
★★★★★★☆☆☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
人間不信のサーカス団員、尖端恐怖症のやくざ、ノーコン病のプロ野球選手。
困り果てた末に病院を訪ねてみれば…。ここはどこ?なんでこうなるの?
怪作『イン・ザ・プール』から二年。トンデモ精神科医・伊良部が再び暴れ出す。
直木賞受賞作。
ようやく文庫になった。
奥田英朗の本は「東京物語」がすごく好きで、
それ以来ちょっとファン。
かなり変わっていてフザケた精神科医が
治療だか治療じゃないんだかよくわからない行動で
問題を抱えた患者を治していく(?)、という短編集。
それぞれのハナシが短いけどしっかりしていて、
面白くて、痛快で、ハートウォーミング。
ちょっと重松清風な感じです。
トータル1.5時間くらいで読み終わらせてしまう
読みやすさと、しっかりしたストーリー、
個性的な登場人物は、さすがという感じ。
まぁ途中ぶっちゃけ直木賞ってほどでは・・・
なんて思ったりもしたけど、
「親父のヅラ」
はマジで面白かった。
とにかく読みやすくてびっくりするほど
速く読めてしまうので
文庫ならオススメ。