「ハゲタカ(上)」


真山 仁 著 「ハゲタカ(上)」読了。
★★★★★★★☆☆☆


内容(「BOOK」データベースより)

ニューヨークの投資ファンド運営会社社長・鷲津政彦は、
バブル崩壊後、不景気に苦しむ日本に戻り、瀕死状態の
企業を次々と買収する。敵対するファンドによる妨害や、
買収先の社員からの反発を受けながらも、鷲津は斬新な
再プランを披露し、業績を上げていく。
企業買収、再生の真実を克明に描いた問題作。


自身もハゲタカの一部じゃねぇか、との疑いがある義兄が、


「ハゲタカ2」をくれた。



イキナリ「ハゲタカ2」から読むのもなんなので、自分で1を購入。


とはいえ、一度NHKのドラマでちらっと見て、
面白そうだな、とも思っていたのでむしろイイ機会だったけど。



経済小説はおもしろくない物も多いけど、
コレは売れただけあってホントに面白い。


3人の主役がおのおの魅力的で、繰り広げる人間ドラマにコーフンできるだけでなく、
バブル崩壊後の日本経済の動きをとても分かりやすく知ることができる。


一応フィクションとは言っているけど、
実在の企業名が推測できるような社名が多くて、


あー、コレはあの会社のコトか。


あー、あの事件はこういうことだったのか。


などと推測できて、リアリティが増している。



しかし知れば知るほど日本の銀行というのはヒドイところだ。
最近の英エコノミストの特集によると日本の経済が停滞しているのは
ほとんど政治家の責任、となっているようだけど、
銀行もかなりの悪者だと思う。



下巻がタノシミ。


ハゲタカ(上) (講談社文庫)

ハゲタカ(上) (講談社文庫)