海堂 尊 「チーム・バチスタの栄光 (上)(下)」。


海堂 尊 「チーム・バチスタの栄光 (上)(下)」読了。
★★★★★★★☆☆☆


内容紹介

第4回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、
一気に28万部突破のベストセラー入りを果たした大人気メディカル・
エンターテインメントが、ついに文庫化です。東城大学医学部付属病院
の有能な心臓手術チームに起こった、連続術中死の謎を追う医療ミステリー。
万年講師の窓際医師・田口公平と、厚生労働省からやってきた変人役人・
白鳥敬輔の掛け合いが圧倒的に面白いと大評判になりました。
脇を固めるキャラクターも個性派ばかり。コミカルなやりとりと、
リアルな医療現場の描写は、現役医師である著者にしか描くことができません。
新作を次々に発表し、人気作家としての地位を確立しつつある著者・
海堂尊の原点が、このデビュー作に詰まっています。


ここで何度も書いているように、
自分が読む前にベスト・セラーになっちゃうとどうも読むきっかけを失うんだけど、
義兄が絶賛してたのでついつい購入。


結果。


いやぁヤラレた。


こりゃおもしろかった。



昨日の昼に上巻買って、イッキに読み通して今日の昼に下巻を買い、
電車の往復で読みきった。


これだけのイキオイで読ませるのはサスガです。



上巻を読み終わった時点では、
ベストセラーになってドラマ化されるほどの本なのか疑問だったけど、
下巻に移ってからの畳み掛けるようなテンポはすばらしい。


ストーリー、ユーモア、テンポ、なにより登場するキャラクター陣の濃さと面白さ。


若干奥田英朗空中ブランコが薄く感じてしまうくらい、
白鳥のキャラクターは痛快で、主人公の田口先生とのやりとりもまた愉快。


終わりのまとめ方もなんともやさしくさわやかかつハッピーで、
なんとも気持ちがよい。
(春にぴったり)



難点を言えば、
コレだけの分量を上下に分ける必要があったのか?
併せても3時間あまりで読んでしまえることを考えると、
かなり割高な印象はぬぐえない。


あと、ややミステリーのプロットが弱い。かな。


そのアタリでさらに読者を驚かせてくれたら
★8コつけたかも。


とはいえこのノリ、とてもイイ。
他の作品に期待大。


チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)

チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)