さよなら。


先日夜遅く、新しい車がやってきて、
長年連れ添った愛車がドナられて行きました。


それまでそれほどの感慨もなかったのに、
車屋が来る直前になって急に寂しくなり、
いそいそとカメラ持ち出して写真など撮ってみた。



思えばこの車は10年以上も前に大学の駐車場で見かけて以来ずっと欲しくって、
社会人なってようやく手に入れた俺にとってはアコガレの車。


ラスト・オブ・モヒカンやら、ダンス・ウィズ・ウルフズやら
リトル・トリーやらですっかりインディアンかぶれだった俺には、
その車名すらココロ踊るものだった。


ディーラーに冷やかし半分で見に行って、
間近で見た黒光りするコイツがあまりにステキすぎてその場で購入してしまった。
以来、こんなに一目で「欲しいっ」って思った車は未だにナイ。


ナンバープレート盗まれたり、
数回におよぶ10円パンチにもめげず、
最初の6年は故障らしい故障もなくて、
アメ車とは思えないほどメンテフリーだったけど、
最後の2年は結構トラブルに泣かされた。


エアコンの故障に始まり、車検とっくに切れてた事件(単に俺のせい)、
マスターキー紛失・鍵穴から鍵再作成事件(同じく俺のせい)、
度重なるエンジン突然停止。
晦日とか、スティービー・ワンダーのライブの直前とか、
タイミング図ってるとしか思えない壊れっぷり。
高速の追い越し車線全開で走ってる時のエンジンストップはマジで死ぬかと思った・・・。
そしてレインボーブリッジでのパンク・・・。
エアコンパイプ破断・・・。


10年以上も前の車なのに、今でも十分かっこいいし(たぶん)、
磨きあげるとテカテカの黒が戻ってあらためてホレボレするし、
この年式で採用してるInfinityの純正オーディオの音はほんとにスゴイし、
コレより欲しい車もあまり見つからないし、
まだまだ乗っていたかったけど、


修理するコストを考えてやむを得ず別れを決意。


またどこかで見かけることがあるだろうか。


ルーフボックス外されてても、
塗装がきちんと直されててても、
ネオンとか付いてても、
なんとなく見分けられそうな気がするな。


ありがとうさよおなら。
なかなかジェントルでワイルドなヤツでした。
グランドチェロキー。