「インビクタス 負けざる者たち」。



観た。


うちの親父が昔から大のクリント・イーストウッドファン。
いや、正確にはダーティーリーファンwだった影響で
俺もクリント・イーストウッドは昔から好き。


映画の中でかもしだす雰囲気とか、
細めた目からほとばしる目ヂカラとか、
この人じゃなかったら映画全体の印象が変わっちゃうんじゃないか
っつうような存在感のある俳優だと思います。


残念なことに前回の「グラン・トリノ」が
俳優としては最後の作品だったようだけど、
名優にはめずらしく、監督としても大成功をおさめてるのがうれしいかぎり。



今回のインビクタスも予想を上回るデキでした。


キャスティングについては
主演のマット・デイモンがそもそもインテリでタフなだけに
ラグビーのキャプテンはぴったりだし、
(かなり体大きくしてたけど)
モーガン・フリーマンは
他の映画での彼の雰囲気とは全然違っていて、
南アフリカなまり(?)っぽい英語や、
動きとか、ほんとに年取ったからこうなったのか、
演技なのかわからなかったw


他にも迫力あるカット割とか、ドキュメンタリータッチの映像の色とか、
民族色の強いサウンドトラックとか、
特に間延びしがちな試合の進捗をテンポよく、
ちゃんと最後に向かってテンションが上がるように
うまく構成されてたり、いいところはたくさんあるけど、
一番印象に残ったのは、やっぱりこの映画全体を通して伝わるメッセージ。


国が大きな変革を成し遂げようとする時、
素晴らしいリーダーと、国が1つにまとまる大きなきっかけが必要なんだ、ということ。


なんだか日本に置き換えて考えてしまった。


明治維新並の変革が必要とも言われている今の日本に必要なのは
もっと素晴らしいリーダーと、2012年のオリンピックだったのかもしれないw


そして、昨年たくさん聞いたマイケル・ジャクソン
今年観た映画でのマザー・テレサが伝えてたメッセージと同じ、


「赦すことで救われる。自由になれる」


という言葉がネルソン・マンデラから出てきたのには正直驚いた。


劇中、マット・デイモンが決勝の途中でチームを鼓舞するときに、
"This is it!This is our destiny!"
なんて言うシビれるシーンがあるけれど、


最近観たいろんな作品でこんな風に同じセリフに出会ったことが俺にとって
"This is it!This is our destiny!"
な気がします。


今年のテーマは「赦し」に決定です。


とにかく、邦題もうちょっとなんとかならなかったの?とは思うけど、
オススメの映画です。観て損はなし。